「睡眠が変わると人生が変わります。」と述べて、脳と体(仕事や私生活における充実度と健康度)を最高レベルに高める睡眠の方法を紹介している本があります。
本日紹介するのは、1953年東京都生まれ、早稲田大学理工学部数学科を経て横浜市立大学医学部を卒業後、同大学講師を経て、1997年に金沢内科クリニック(現医療法人みなとみらい)を設立、その後渡米しニューヨーク市立大学 Mt.Sinai School of Medicine, assistant professor、国際医療福祉大学大学院教授、横浜市立大学大学院教授を歴任して、現在は同大学院客員教授、医療法人みなとみらい理事長、医学博士の田中俊一さんが書いた、こちらの書籍です。
田中俊一『40代から「最高の睡眠」をとる方法:脳と体のベストコンディションが手に入る!』(知的生きかた文庫)
この本は、睡眠改革によって、45歳からの睡眠を、質・量ともに見直し、睡眠負債(睡眠時間の慢性的な不足によって蓄積していく睡眠時間の借金)を正しく把握し、賢く返済していくための書です。
そして、睡眠負債をリセットした先に、ハイレベルな記憶力や集中力、疲れ知らず・病気知らずの元気な心身、毎日の充実といった、数えきれないほどのメリットが待っている、と著者は言います。
本書は以下の8部構成から成っています。
1.はじめに 睡眠には、人生を変える力がある
2.第一線で活躍し続ける人は、40代で眠り方を変えている
3.45歳からの睡眠改革① 睡眠への意識を変える
4.45歳からの睡眠改革➁ 睡眠を通して成功をつかむ
5.45歳からの睡眠改革➂ 睡眠を通して健康寿命を変える
6.45歳からの睡眠改革④ 睡眠の質を変える
7.45歳からの睡眠改革⑤ 睡眠の量を変える
8.おわりに
この本の冒頭で著者は、「何歳からでも睡眠を変えるのに遅すぎることはありません。」と述べています。
睡眠によって糖尿病や高血圧、ガンや認知症のリスクが下がること、死亡率が下がることも、数々の世界的研究によって証明されているそうです。
本書の前半では、「第一線で活躍し続ける人は、40代で眠り方を変えている」ことについて説明しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 40代からの睡眠のとり方がその後の人生を大きく左右する
◆ 30代までと50代以降では「脳と体が求める快適な睡眠」は違う
◆「夜中のトイレ」は睡眠時無呼吸症候群の治療によってすぐに解決できる
◆ 寝ることで得られるのは「生命力」
◆ 睡眠不足は、あなたの寿命を削っていく!
◆ ノンレム睡眠が深いほど、成長ホルモンの分泌量は多くなる
◆ 布団に入って3分以内に眠りに落ちる人は「睡眠が足りていない」だけ
◆ いびきは睡眠時無呼吸症候群の大事なサイン
◆ 理想的な血圧・脈拍は、最高血圧120mmHg、最低血圧60mmHg、脈拍60/分
◆ 睡眠時間が短いと、最低血圧は高くなる
◆ 脈はすなわち、その人の一生のカウントダウン
◆ 睡眠が不足すると、脈拍は上がる(60回⇒90回にも)
この本の中盤で著者は、45歳からの睡眠改革として、「睡眠への意識」、「睡眠を通しての成功」および「睡眠を通しての健康寿命」について考察しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 睡眠時間と寿命には強い関連性がある
◆ 睡眠時間のベストタイムは「7~8時間」
◆ 短時間睡眠の悪影響は、着実に心臓に蓄積していく
◆ 心臓の一生のうちに脈打つ回数は1日9万回で120年間、計40億回で一定
◆ 人類のグランドデザインが寿命120年、1分平均60回なら1日9万回で120年もつ
◆ 睡眠不足になると脈拍が速くなり、寿命を刻むタイマーが加速する
◆「脈拍=命の時計」なので、睡眠不足による「脈のムダ打ち」を避けること
◆ 睡眠不足になると、覚醒作用の「オレキシン」とストレスホルモンの「アドレナリン」が分泌する
◆ 人の体の個体差はごくわずか
◆ 十分な睡眠時間なら肌のはりやつやが保たれ、アンチエイジングに
◆ レム睡眠が記憶を定着させる
◆ 良質な睡眠が脳内ネットワークを整える
◆ 神経細胞同士のつながりこそが脳の力のすべて
◆ 睡眠時無呼吸症候群や短時間睡眠の人は、うつ病を発症する頻度が高い
◆ 幸福度や運にも睡眠は関係している
◆ 睡眠不足の人は快眠者よりも個人年収が低い
◆ 睡眠不足が肥満・糖尿病を引き起こす
◆ 食塩を減らすより睡眠を増やす方が血圧が下がる
◆ ガンを減らすには、➀細胞分裂の失敗を減らす、②免疫機能を高める
◆ 良質な睡眠がテロメアの長さを保ち、免疫力を上げる
本書の後半では、睡眠改革で「睡眠の質」および「睡眠の量」を変えることについて、次のポイントを解説しています。
◆ 眠りの深さが人生を決める
◆ 睡眠時無呼吸症候群の治療、CPAP
◆ 睡眠の質を改善するには、➀横向きに寝る、②鼻呼吸、③早寝の習慣化、④寝る3時間前に夕飯を済ませる
◆ 睡眠時間は自分で「つくる」
◆ 瞑想タイム&感謝の気持ちを持つ
あなたもこの本を読んで、脳と体のベストコンディションが手に入る、40代からの「睡眠革命」を実践し、「最高の睡眠」をとるようにしてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2593日目】