「人から話しかけられる人は、話しかけてもよさそうな “ なにか(理由)” をもっている。」「『話しかけたくなる人』のメリットは、思った以上に大きい」と述べている本があります。
本日紹介するのは、鹿児島県出身で、化粧品会社事務、塾講師、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、フリー情報誌編集者など、多くの職業経験を生かして、働く女性へのアドバイスをまとめた書籍を刊行、46カ国を旅して旅エッセイも手掛ける作家、写真家の有川真由美さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
有川真由美『なぜか話しかけたくなる人、ならない人』(PHP研究所)
この本は、自分が話しかける人、つき合う人を選ぶよりも、相手から「この人には話しかけやすい」と選んでもらえるようになることが先決、という考えのもとに、ちょっとした好意の積み重ねについて、そのコツを書いたものです。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.話しかけたくなる人
2.「話しかけたくなる人」のマナー
3.「話しかけたくない」をなくすちょっとしたヒケツ
4.どんな人とでもキズナをつくるコツ
5.「話しかけるのがうまい人」の秘訣
この本の冒頭で著者は、「話しかけたくなる人」の7つのメリットを以下の通り、説明しています。
◆ 出逢いの数数が多く、さまざまなチャンスが増える
◆ 必要な情報、新しい情報が入ってくる
◆ 理解し合い、助け合う人が出てくる
◆ 人から誤解されにくくなる
◆ 心地よくて、安心できる居場所ができていく
◆ 同性にも異性にもモテる、仕事でも評価されやすい
◆ まわりの人の笑顔が増えることで自己肯定感が上がる
続いて、「話しかけたくなる人」とはどんな人かを例を挙げて解説しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 穏やかな人には話しかけやすい、ゆっくり丁寧に話したり振る舞ったりする
◆ 何となく微笑んでいると話しかけやすい
◆ 話を聞いてくれる人には話しかけやすい
◆ 話題が豊富な人には話しかけやすい
◆ 得意分野のある人には話しかけやすい
次に、話しかけたくなる人のマナーについて、以下の通り大切なコツを挙げています。私が共感する主なコツは以下の通り。
◆ マナーに心を乗せている
◆ 日ごろからポジティブな言葉を使う
◆ あいづちに “ 感情 ” を乗せる
◆「あなた」を会話の主役にして質問する
◆ 自慢話より “ 失敗談 ” で場を和ませる
本書の中盤では、「話しかけたくない」をなくすコツと、どんな人ととでもキズナをつくるコツについて、次の通り著者の体験や様々な事例を挙げて説明しています。主なコツを挙げておきます。
◆ 同世代だけで固まらない
◆ 不機嫌そうにしない
◆「価値観を押しつける人」にならない
◆「会話が楽しくない人」にならない
◆「一緒にやろう」がキズナになる
◆ すぐに共通点を見つける
◆ 夢や目標をオープンにしておく
◆ 今の瞬間、共感できることを話題に
この本の終盤では、「話しかけるのがうまい人」の秘訣を挙げて解説しています。私が感銘を受けた秘訣は以下の通りです。
◆ 相手の変化に気づく
◆「相手が答えやすい質問」をする
◆「笑顔」と「ゆっくりした話し方」で相手の不安を取り除く
◆ 前の話を覚えている
◆ 話すことを後回しにしない
本書の最後で著者は、「話しかけられることで生き延びてきた」と自らを振り返っています。そして、さまざまな話しかけられることで事態が好転していく経験を経て、「話がうまくなくても、ムリに合わせなくても、相手を好意的に受け入れる気持ちがあれば、コミュニケーションはラクになり、どこでも、どんな立場でも生きてゆけるという確信があります。」と述べています。
あなたもこの本を読んで、「話しかけたくなる人」になれる「好印象」の魔法を学び、実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2473日目】