「アイデアをメーカーに採用してもらうにはコツがあります。」と述べて、はじめて発明に挑戦し、自らの経験をもとに、アイデアを商品化して収入を得る方法を分かりやすく解説している本があります。
本日紹介するのは、「お金をかけずに発明する」をモットーに、数々のヒット商品を生み出し、多くの企業とロイヤリティ契約を結んでいる発明家で、株式会社ラボックス代表取締役の松本奈緒美さんが書いた、こちらの書籍です。
松本奈緒美『はじめての発明-アイデアを商品化して収入を得る方法』(新泉社)
この本は、はじめて発明に挑戦する方や、まだ商品化へと至っていない方が、ご自身の発明を商品化できるよう、順を追ってわかりやすく説明している書です。
本書は以下の8部構成から成っています。
1.私の発明した商品と開発秘話
2.発明のしかた
3.試作のしかた
4.市場調査・先行技術調査のしかた
5.権利取得のしかた
6.アイデア提案書の作成のしかた
7.商品の販売のしかた
8.私の尊敬するスゴイ主婦発明家
この本の冒頭で著者は、自らが発明した以下の4商品の開発秘話を披露しています。
◆ ペン先すーぴぃ(掃除機のノズル)
◆ おそうじシュシュ(アニマルフローリングワイパー)
◆ ルーム耳あてマフラー
◆ AKUTOKUMO(アクトクモ、杖用ショルダーベルト)
続いて本書の前半では、発想のしかた、試作のしかた、市場調査・先行技術調査のしかたの順で、具体的な方法およびポイントを次の通り解説しています。
◆ 商品化されやすい発明は安価な生活雑貨
◆「アイデアノート」を書こう
◆ 発明が簡単にできる「一石二鳥シート」
◆ 自分で試作できるもので考える
◆ 試作は発明の醍醐味
◆ インターネット、店舗で市場調査
◆ 特許検索をしてみよう
◆ 権利が取得できるアイデアとは「新規性」と「進歩性」がポイント
この本の後半では、権利取得のしかた、アイデア提案書の作成のしかた、商品の販売のしかたについて、以下のポイントが挙げられています。
◆ 権利の範囲は出願書類がすべて
◆ 弁理士にお願いしたほうがいい
◆ 特許権・実用新案権・意匠権・商標権の違いを押さえる
◆ アイデア提案書の効果的な構成は、「共感」⇒「興味」⇒「納得」
◆ 発明品に名前をつけよう
◆ 契約金の相場は、契約金(15~30万円)+メーカー卸価格 × 個数 × 3%
◆ プレスリリースを書いてみる
◆ テレビ局に商品情報を提供してみる
本書の終盤には、著者が尊敬するズゴイ主婦説明家2名が以下の通り、紹介されています。
◆ 池成 姫「コアルーバッグ」
◆ 倉知 真由美「リトルピアニスト」(ピアノシューズ)
著者の松本さんは、「自分がやれることで、自分のまわりの人の “ 困った ” を解決しようとすると、誰も思い浮かばなかったアイデアが出てきます。」と述べています。
本書の巻末では、「発明関連用語集」が掲載されていて、参考になります。
あなたもこの本を読んで、アイデアを商品化して収入を得る方法である「発明」について学び、実際に挑戦してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2461日目】