「ウイルスで死なないためのキーワードは、抵抗力と免疫力を上げること。そのために必要な方法が『歩く』ことだと思います。」と提唱している本があります。
本日紹介するのは、1958年香川県生まれ、東京医科大学卒業、大阪大学第二内科入局、現在は長尾クリニック院長の長尾和宏さんが書いた、こちらの書籍です。
長尾和宏『歩くだけでウイルス感染に勝てる!』(山と渓谷社)
この本は、「歩くだけで、新型コロナウイルスの重症化リスクを9割晴らせる」ことを提唱し、あらゆる病気の予防として有効な「歩行習慣」を推奨している書です。
本書は以下の4部構成から成っています。
1.まずはウイルスの正体を知る
2.ウイルス対策は予防につきる
3.歩行習慣でウイルスを寄せつけない
4.新型コロナウイルスに感染したらどうする
この本の冒頭で著者は、人類の歴史はウイルスとの闘いの歴史だ、と述べています。
ウイルスは数億年前から地球上に生きている生物と非生物の間という存在で、人類の歴史は約20万年なので、「ウイルスが100歳とすれば人類はまだ生後1か月の赤ん坊」ということです。
続いて、新型インフルエンザや新型コロナウイルスで重症化しやすい「ハイリスク」者として、以下の人が挙げられています。
◆ 慢性呼吸器疾患
◆ 慢性心疾患
◆ 糖尿病など代謝性疾患
◆ 腎機能障害
◆ ステロイド内服などによる免疫機能不全
◆ 高齢者
◆ 喫煙者
次に、感染症の5分類(1類感染症~5類感染症)と、新型コロナウイルスは「指定感染症」として「2類感染症」としての措置(感染したら強制入院)が取られていることが説明されています。
著者の長尾さんによれば、新型コロナウイルスもいずれ季節性インフルエンザと同じ「5類感染症」にすべきとしています。
次に、新型コロナウイルスでわかっている10のことを、以下の通り紹介しています。
◆ 無症状の陽性者が多い
◆ 潜伏期間が長過ぎる
◆ 持続感染する可能性がある
◆ PCR検査の特異性が高く、感度が低い
◆ ウイルスが便に出る
◆ 尿にも出る
◆ 第2波が充分ありえる
◆ そして、みんなが感染する(世界の7割)
◆ 抗体ができて、簡易検査が可能
◆ ワクチンができるには1年以上かかる
本書の中盤では、人は外出自粛で閉じ込められると、精神的なストレスのほか、次のようなリスクがある、と著者は言います。
◆ 身体機能が低下する
◆ 認知機能が低下する
◆ その結果、免疫機能が低下し、ウイルスに弱い体になる
この本の後半では、歩行習慣でウイルスを寄せつけないメカニズムや実践法が記されています。ポイントは以下の通り。
◆ 適度な運動は免疫機能を活性化
◆ 歩行習慣のポイントは、➀シューズ選び、➁ファッション、③仲間、④コグニサイズ(認知症予防)
◆ ウイルスは紫外線で不活性化、ビタミンDで骨も丈夫に
◆ 歩行習慣で幸せホルモン「セロトニン」が分泌される
◆ 食事は、➀トリプトファン(乳製品、大豆製品)、➁オメガ3脂肪酸(クルミ)、③炭水化物(玄米)、④ビタミンB6(サツマイモ)
◆ 歩行で副交感神経優位に(自律神経を整える)
◆ 呼吸法を応用した瞑想
◆ FCTC(たばこ規制枠組条約)は日本を含む世界181ヵ国が批准、新型コロナの死者は喫煙者が多い
この本の最後で著者は、「新型コロナは数年後にはありふれたウイルスになる。」と述べ、長い闘いを生き抜くには免疫力が不可欠、ウイルスとの共存には歩行習慣で免疫力を高めること、と説いています。
あなたも本書を読んで、紫外線を浴びる「歩行習慣」で、ウイルスに勝てる免疫力、抵抗力を身につけませんか。
2020年7月9日に、YouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』【第150回】60歳代の医師が説くウイルスに勝てる健康法「歩行習慣」にて紹介しています。
毎日1冊、ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。
では、今日もハッピーな1日を!【2389日目】