現在の日本の副業環境の解説から副業で収益を得るための方法、そして実際に複業によって多様な働き方を楽しんでいる人からのインタビューなど、あなたが一歩踏み出していける情報を提供している本があります。
本日紹介するのは、1975年埼玉県生まれ、12年間の会社員生活を経て、インターネットからの集客や収益化、アフィリエイトを中心としたインターネット広告の専門家として独立し、現在はブログメディアの運営とともに、書籍の執筆、企業や自治体のアドバイザー、講演活動、地域活性化イベントなどの活動をしている、株式会社MASH代表取締役の染谷昌利さんが書いた、こちらの書籍です。
染谷昌利『複業のトリセツ』(DMM PUBLISHING)
この本は、一億総複業時代のはじまりにあたり、大企業による「副業」解禁および、本業と副業に加え、第三、第四の収益形態を組み合わせる「複業・パラレルワーク」の考え方を提唱している書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.副業を取り巻く環境の変化
2.こんなにもある副業の種類
3.インターネット活用によるノーリスク副業
4.一億総複業時代に向けて
5.複業を実践している人たち
この本の冒頭で著者は、2018年1月に厚生労働省から発表された「副業・兼業の促進に関するガイドライン」が大きな影響を与えている、と指摘しています。
同省のウェブサイトでは、「厚生労働省では、『働き方改革実行計画』を踏まえ、副業・兼業の普及促進を図っています。」と謳われています。
また、厚生労働省が提供している「モデル就業規則」が改定され、旧規則にあった「許可なく他の会社等の業務に従事しないこと」という副業禁止規定は削除され、新たに「副業・兼業」という章が設けられました。
そこでは第67条として、「労働者は、勤務時間外において、他の会社等の業務に従事することができる」と明記されています。
こうした流れの中で、大手企業でも、リクルートやIT関連企業など新しい働き方を提唱する企業のほか、ロート製薬、コニカミノルタなどの歴史の長い企業や、金融機関でも新生銀行が副業解禁に踏み切りました。
次に本書では、副業禁止の会社でもこっそり副業している人は多く、また「副業禁止でも準備はできる」として、以下の4つの行動を紹介しています。
◆ 情報発信力を鍛える
◆ 自分を中心としたコミュニティを運営する
◆ 自分の趣味がお金にならないか調べる
◆ 異業種交流会に足を運ぶ
また副業には収入を得るほかに、次の3つのメリットがあると述べています。
1.スキルアップ
2.人脈構築
3.リスクマネジメント
さらに、副業には次のように様々な種類があり、自分に合った副業のタイプを知ることが大切です。
◆ 時給型副業(パート、アルバイト)
◆ 能力給型副業(兼業やパラレルキャリア)
◆ 投資型副業(不動産、株式など)
◆ シェアリング・エコノミー型副業
◆ 資格活用型副業
◆ インターネット副業
この本で著者は、インターネット活用によるノーリスク副業を推奨していて、以下のような副業を紹介しています。
◆ ブログ・ウェブサイト運営による広告収入型副業
◆ クラウドソーシングを利用したスキル活用型副業
◆ kindle や note などプラットフォーム利用の作品販売
◆ オンラインサロンなどコミュニティ運営
◆ オンラインショップの運営
◆ 動画配信による副業(YouTube など)
本書の後半では、一億総複業時代に向けての未来予測や、複業を実践している人たちへのインタビューなどが掲載されていて参考になります。
人生100年時代となり、定年後が35年~40年と長期間にわたるため、多様な働き方によって長く働き続けることが多くの人たちの関心であり、課題になってきています。
私が昨年出版した『定年後不安 人生100年時代の生き方』(角川新書)で提唱した「トリプル・キャリア」の人生設計が求められる時代になったと言えるでしょう。
あなたも本書を読んで、副業から複業に向けての多様で楽しい働き方について学んでみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!