3つのキャリアの掛け算により、40代からの人生の確固たる基盤を作るイメージを固める「キャリアの大三角形」を作る手法を提唱している本があります。
本日紹介するのは、東京大学経済学部を卒業し、元リクルート社フェローで、47歳の時に都内では義務教育初の民間校長となって教育改革を進め、その後も大阪府知事の特別顧問、奈良市立一条高等学校校長を務める、教育改革実践家の藤原和博さんが書いた、こちらの書籍です。
藤原和博『45歳の教科書 戦略的「モードチェンジ」のすすめ』(PHP研究所)
この本は、日本を地球上に初めて出現した「人生が100年ある国」として、以下の2つの提言を日本社会に対して行い、そのための具体的な人生設計について説明している書です。
◆ 成人を20歳とせず、40歳からと考えよう
◆ 高齢者を65歳からにせず、75歳からとして制度設計をし直そう
本書は以下の8部構成から成っています。
1.僕自身は、どれほど「中途半端な存在」だったか-ライフワークは慌てず、じっくり探せばいい
2.40代で「キャリアの大三角形」を描こう-「人生の自由度」を高めるたった1つの方法
3.信用(クレジット)とは何か?-本邦初公開!自分の「信用度」を数値化できるチェックリスト
4.40代の「よくある悩み」に答えます!-「正解」ではなく「納得解」を導き出すヒント
5.45歳からの「暮らしと家族」-人生後半を充実させるために、今やっておくべきこと
6.40代で一歩を踏み出せば、ここまでできる!-奈良市立一条高校での改革を例に
7.特別コラム: 大仏よ、立ち上がれ!
8.あとがきにかえて-地球上に初めて出現した「人生が100年ある国」にて
この本の冒頭で著者は、3つのキャリアの掛け算により、「キャリアの大三角形」を作る6段階の手法を丁寧に解説し、巻頭付録としてカラー口絵にして切り取って持ち歩けるようにしています。
6段階の手法とは、以下の通りです。
1.1歩目: 片足の足場を作る
2.2歩目: もう片方の足場を作る
3.3歩目をどこに踏み出すか、充分に試行錯誤する
4.本格的に3歩目を踏み出して「キャリアの大三角形」を作る
5.描いた三角形を「三次元化」する
6.積み上げたクレジットによって人生を豊かにする
次に、信用(クレジット)とは何か、という哲学的な問いに対して、「他者から与えられる信任の総量」ということを説明し、自己肯定感(セルフエスティーム)をアップする糸口を提供しています。
続いて、40代の「よくある悩み」に対して、Q&A形式で答えていきます。
さらに、40代の読者が不安を感じる「コミュニティづくり」「家族との関係」「住居」といったテーマで著者の考え方を示し、著者が60代になってから取り組んだ奈良での教育改革を紹介しています。
この本の最後で著者は、今の社会を生き抜くキーワードである「情報編集力」について、人や物を「つなげる力」であると解説しています。
「マネジメント」についても、正解が1つではない課題に対して自分なりに仮説を立てて試行錯誤を繰り返しながら、クリエイティブに解決していく行為であり、「情報編集力」の結晶であると説明しています。
あなたも本書を読んで、人生の折り返し点である45歳をめどに戦略的に「モードチェンジ」をして、100万人に1人というオリンピックのメダリスト級という希少性のある人材を目指してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!