「実は雑談は元々のセンスではなく、トレーニングと思考次第でうまくなれるのです。」と説いている本があります。
本日紹介するのは、雑談術セミナー講師、人材育成コンサルタントの吉田幸弘さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
吉田幸弘『誰でもすぐ使える雑談術 初めのひとことがうまく言えるコツ』(さくら舎)
この本は、雑談が上手で、コミュニケーションがスムースで高いパフォーマンスを上げている人たちの以下のような共通点を真似て、良好な人間関係の構築が出来るように、著者の経験をノウハウ化して解説している書です。
◆ 高尚な話題でなく身近な話題で盛り上がっている
◆ その人が流暢に話すというより相手に話させている
本書は以下の5部構成から成っています。
1.雑談上手は気くばり上手
2.初対面の相手でも心をつかむ雑談のコツ
3.ひとことで、グッと親しくなれる雑談術
4.相手を肯定する聞き方・話し方
5.今すぐできる!とっておきの雑談術
この本の冒頭で著者は、「プレゼンターではなくインタビュアーを目指せ」と述べています。
とくに過度に緊張してしまうので「雑談が苦手」という人に、次のような雑談の準備を勧めています。
◆ 訪問先には20分前に着くようにしてネタを仕入れておく
◆ 最初のひとことを準備しておく
そして、話す内容だけでなく、メラビアンの法則にあるように、以下の通り、視覚情報55%と聴覚情報38%に気を付けるようアドバイスしています。
◆ 表情を豊かにする
◆ アイコンタクト
◆ 相づち
◆ 目線の高さを合わせる
◆ 声の大きさ
◆ 声のスピード
本書の中盤以降では、著者が実際に体験から身につけた「初対面でも心をつかむ雑談」や「グッと親しくなれる雑談」の実践例を紹介しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 天気の話題
◆ 共通の話題(出身地・出身学校・最寄り駅・外や室内に見えるもの)
◆ 人間くささを見せる
◆ 秘密を共有(眠いなどの自己開示)
◆ 季節ネタのエピソード
◆ マイグッズ、好きなスポット・選手・役者
さらにこの本の後半では、「相手を肯定して気持ち良くする話し方・聞き方」や、「とっておきの雑談術」を提示しています。主なものは以下の通りです。
◆ 愚痴は受け止める
◆ しくじる可能性が高いネタは封印
◆ 時に危険な健康ネタに注意
◆ 「一番」をできるだけ使わない
◆ 会話泥棒にならない
◆ 知っているアピールは逆効果
◆ 言葉の変換は印象を悪くする
◆ 謙遜は相手への否定
◆ 考えなくても応えられる質問から始める
◆ 「雑談ノート」を作成する
◆ 雑談で上司をマーケティング
◆ 雑談で部下のバロメーターを把握
◆ 相手のバイオリズムを知っておく
◆ 親しくなるためのグッズを活用
◆ 地域ネタを押さえる
また最後には、雑談トレーニングが出来る場所として、次の4つを挙げています。
1.タクシー
2.美容師・理容師の方々
3.スターバックスの店員さん
4.交流会やセミナーに参加
この本は、具体的な雑談の会話例も豊富に掲載されていて、雑談やコミュニケーションに苦手意識を持っている人には最適な書として、心から推薦します。
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