ビジネスで成功する人にいは、共通した特徴があります、それは「客観的に自分を見つめる “ もう一人の自分 ” を持っている」ということです、と述べている本があります。
本日紹介するのは、日本経営教育研究所代表で、経営コンサルタントとして、中小企業から大企業まで幅広くコンサルティング活動を行い、毎年の講演回数は100回以上、ビジネスの発想力やマーケティング力を開発・育成する「高収益トップ3%倶楽部」を主宰する石原明さんが書いた、こちらの書籍です。
石原明『すべてが見えてくる飛躍の法則 ビジネスは三人称で考える。』(アスペクト)
この本は、ズバリ、著者の石原明さんの頭の中身です。テーマは「人称」によるものごとのとらえ方と思考法を理解してもらうことです。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.なぜ「人称視点」という新しい尺度が必要なのか
2.なぜ「一人称」ビジネスマンではダメなのか
3.三人称視点はビジネスの境界線
4.あなたの危機を救うメタ認知
5.一つ上の人称でステップアップ
6.誰にでも訪れる「三人称」の危機
この本の冒頭で著者は、ビジネスで成功する人には共通の特徴があり、それは「バランス感覚に優れている」こと。そして彼らのバランスのよさは、「客観的に自分を見る目」にある、と石原さんは言います。
本書で定義している人称による思考法の違いと、対応する企業組織は、以下の通りです。
◆ 一人称: 自分中心で試行している状態(自分目線、スペシャリストや特殊技能者、~1週間)
◆ 二人称: 自分の行動に対して、相手から自分がどう見えているかを思考できている状態(相手目線、現場スタッフ、~1ヶ月)
◆ 三人称: 自分が誰かにしていることが、相手だけでなく回りがどう見ているかも思考できている状態(まわり目線、現場のリーダー、~3ヶ月)
これよりさらに上の目線として、次のような人称も解説されています。
◆ 四人称: マーケット目線、部門のリーダー、1~3年
◆ 五人称: 業界目線、経営者、5~10年
◆ 六人称: 業界のリーダー、10~30年
◆ 七人称: 業界・日本を代表するリーダー、30~50年
◆ 八人称: 神の領域、悟りに近い思考、50~100年
著者の石原さんは、「人称視点はリーダーの育成に最適なツール」として、「三人称」視点および「多人称」視点を身につける方法として、次の5点を挙げています。
1.自分(自社)に適した人称の範囲を規定する
2.思考の範囲を広げるために、目線を高くする、引いて考える
3.問題に中に自分を入れない、人ごととして考える
4.登場する人物の数を増やして思考する
5.時間軸を長くする
ここで説明した「多人称」視点を自在に使い分けたり、客観的視点に立った多人称視点の自分という感覚を持てば、殆どの問題は解決する、と著者は言います。
さらに本書の後半では、認知心理学でいう「メタ認知」や「メタ推論」についても、解説しています。
「メタ認知」とは、自分に対する認知そのものを認知すること。つまり、自己の認知をモニターしたり、コントロールするという側面から構成されています。
また「メタ推論」とは、自分を超えた他社の視点で推論すること。つまり、他者が自分をどのように見ているかを、他者の視点になってみて推論することです。
この本の最後で著者は、なるべく早く社内に「人称」を取り入れることを提唱しています。
それによって、社内のコミュニケーションもスムーズになり、すっきりと連携が取れた組織に変わる、と著者はの寝ています。
あなたも本書を読んで、すべてが見えてくる「飛躍の法則」である、ビジネスを「人称」で考えることを取り入れ、実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を