人生の後半戦を「幸せ」に生きる極意として、「定年後」黄金の7法則を提唱している、まんがで読める本があります。
本日紹介するのは、1954年生まれで、京都大学を卒業後に生命保険会社に入社し、人事・労務関係を中心に経営企画、支社長等を経験して、2015年に定年退職、現在は「働く意味」をテーマに取材、執筆、講演活動を行う楠木新さんが監修した、こちらの新刊書籍です。
楠木新 監修『まんがでわかる 定年後-黄金の7法則』(中央公論新社)
この本は、25万部突破のベストセラーとなった楠木新『定年後-50歳からの生き方、終わり方』(中公新書)をまんが化して、同書のエッセンスが理解できるように工夫された書です。
2017年6月17日付ブログ記事に掲載した書評はこちらです。
まんが版のこの本では、大手商社で真面目に働いてきた主人公の小幡進一(40歳)が子会社に出向となる挫折を味わうところからストーリーが展開し、進一の大学時代の先輩でフリーランスの心理カウンセラー・麻生奈々(41歳)に相談しながら、他の登場人物との関係が描かれています。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.会社にも家にも居場所が無い!?
2.40代は人生のターニングポイント
3.50代から考える 定年退職か、雇用延長か
4.60歳からの「黄金の15年」
5.個人の主体性(うまくやる)が一番大事
6.人生は後半戦が勝負
この本の冒頭で著者は、「定年後のことを考えたことがありますか?」と呼びかけ、あなたの未来を幸せにするために「終わりよければ、すべてよし」と説いて、黄金の7法則を紹介しています。
会社員の多くは、40歳を過ぎると、働く意味を見失って将来を思い悩む「こころの定年」という状態になる、と著者は言います。
「こころの定年」は、次の4タイプに分けられます。
◆ 満たされない思いを抱える
◆ 昇進できずに立ち往生する
◆ 転職や独立を志向する
◆ 身体やメンタル面で不調を伴う
そして、定年後の60歳から健康寿命を迎える75歳くらいまでの15年間を、著者は「黄金の15年」と呼んで、人生はこの後半戦が勝負だ、と唱えています。
また、定年後を幸せにする「黄金の7法則」として、以下の7つの法則を挙げています。
1、40代前半までは仕事を最優先にする
2.手の届く複数のロールモデルを見つける
3.立場を変えるのは3年かかる
4.個人事業主(社会とつながっている人)との接点をもつ
5.子どもの頃に好きだったことをふり返る
6.きちんと対価が支払われることをする
7.ありのままの自分を受け入れる
本書の最後で著者は、大切なのは、「逆境にどういう姿勢をとるか」ということだ、と述べています。
人生の前半戦が「自己承認・確立」の時期なら、人生後半戦は「他者承認・感謝」の時期だ、と楠木さんは説明しています。
また、この本で提唱している「黄金の7法則」と、同様の趣旨を伝えていて、且つ、「トリプルキャリア」という形で、75歳以降のサードキャリアを提唱し、人生100年時代における「生涯現役」という生き方を薦めている、以下の拙著も併せて読まれると、さらに大きな示唆を得ることができるでしょう。
大杉潤『定年後不安 人生100年時代の生き方』(角川新書)
2018年4月7日付ブログ記事に掲載した書評はこちらです。
あなたも、これらの書籍を読んで、「定年後」の幸せや、人生100年時代の生き方について考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を