藤村正憲氏は、マレーシアのジョホール・バルに在住する海外投資コンサルタントで、幸せな 「国際自由人」 を育成することをライフワークにしている。
本書は、シンガポールとの国境に近い、マレーシア南部の新興都市・ジョホール・バルで進められている開発プロジェクト 「アンダルシア・マレーシア」 の概要を詳しく紹介している。
日本人が安心して移住し、暮らしていける環境を整備する 「リトルジャパン」 事業を、マレーシアのジョホール・バルのほか、マカオ、珠海、バンコク、フィリピン、コソボを拠点に、藤村氏は進めている。
本書は、急成長するマレーシア、とくに開発が進むジョホールバルの魅力を以下の構成で伝えている。
1.なぜ今、マレーシアが移住希望先ナンバーワンなのか
2.世界から注目を集めるジョホール・バル
3.知っておくべきマレーシアの基礎知識
4.マレーシアで働く・ビジネスをする
5.暮らしてみたらもう戻れないマレーシア生活
6.成功するマレーシア暮らしのポイント
7.世界にリトルジャパンを
マレーシアはマレー系(イスラム)、中国系、インド系の多民族から成る人種のるつぼで、マハティール前首相のルック・イースト政策の影響もあって親日的な雰囲気の国だ。
日本人が移住しても溶け込みやすく、外から来た異国人に対しても寛容で受け入れ姿勢が整っている。加えて、MM2H(マレーシア・マイ・セカンドホーム・プログラム)という10年間の長期滞在ビザ制度があり、移民に寛容な政策を採っている。
リタイア世代のマレーシア移住やロングステイは以前から注目されてきたが、近年は教育環境が整ってきたジョホール・バルに、小さい子供とともに移住してくる日本人が増えている。
英国の名門校でキャサリン皇太子妃も通っていたマルボロ・カレッジがジョホール・バルに分校を開校したことも大きな影響を与えている。英語による教育を欧米やシンガポールと比較して半分以下のコストで子供に受けさせることができるマレーシアの恵まれた環境が人気の秘密だ。
成長するアジアの中心部に位置するマレーシアは、気候も治安もよく、生活コストも日本やシンガポールと比べて驚くほど安い。「国際的自由人」 をめざす全ての人に本書の一読を薦めたい。