自己PR誌上講義『7つ星の自己PRをあなたへ』の第5弾で、自己PRの土台が出来上がったところで、今度は「ターゲティング」と「キャッチコピー」について、大切な「考え方」を学ぶ書籍が刊行されました。
本日紹介するのは、3年間で2,000人の自己PR指導を行っている、自己PRコンサルタントの森田恒行さんが書いた、こちらの電子書籍です。
森田恒行『理想のお客様は自己PRが連れて来てくれる:好きな人だけ惹き寄せるとっておきの方法 わくわく自己PR塾誌上講義Vol.5』(KIndle版)
この本は、先般、刊行された『7つ星の自己PRをあなたへ なぜ日本人は自己PRが苦手なのか わくわく自己PR塾』(Kindle 版)、の第5弾となる続編です。
わくわく自己PR塾誌上講義Vol.1、Vol.2、Vol.3 および Vol.4 の書籍はこちらです。
この第5弾の書籍では、日本でただ一人の自己PRの専門家として、女性起業家や士業の先生を中心に、専門家たちが胸に抱える情熱を、聞き手が受け取りやすい言葉にして、その人やサービスの魅力が伝わるように「魅せ方」を構築するプロとして活動する森田恒行さんが、いよいよ実践的な「ターゲティング」と「キャッチコピー」について、その大切な「考え方」を解説している書です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.難しいことは簡単に、簡単なことはより深く
2.血肉化されるまで
3.ターゲティングとキャッチコピーの関係
4.好きな人だけ惹き寄せる
5.お客様に約束できること
6.ファンを増やすために
この本の冒頭で著者は、「ノウハウを身につけるのと歌をうたうのは同じこと」と説明しています。つまり、何度も同じことを繰り返し聞いて、人に説明できるまでになることが重要だ、ということです。
つまり、「知る」と「わかる」の違いは、「人に説明できるかどうか」だ、と著者は言います。人に説明できないことを「わかっている」とは言わないのだそうです。
本書の第1章、第2章は、これまでのシリーズVol.1~Vol.4の振り返りになっています。詳細は、2017年11月29日付ブログ記事である「Vo.3の書評」を参照してください。こちらのリンクです。
そして、第3章の「ターゲティング」と「キャッチコピー」の関係からが、Vol.5のメインの内容です。
まず最初に著者は、「キャッチコピーの目的」について、解説しています。大手企業と中小零細企業、個人事業主では、その目的が違う、と述べています。
例えば、大手企業のサントリーやNTTドコモのキャッチコピーは以下の通りです。
◆ 人と自然と響き合う
◆ 手のひらに、明日をのせて
大手企業の場合は、イメージアップを目的に作られているため、企業名に直接に結びつかず、印象に残りにくい形になっています。
これに対して、中小零細企業や個人事業主の場合は、イメージアップよりも、それを見た「ターゲットを動かすこと」を目的にしなければなりません。
つまり、動かすターゲットが誰なのかが決まらなければキャッチコピーを作ることができないので、「ターゲティング」と「キャッチコピー」はセットになる、と著者は説明しています。
次に著者の森田さんは、もの凄くいいことを記しています。私が感動したのは次の言葉です。
「アウトプットを前提にしてインプットすることで、おのずと本質的なところに目が向くと同時に、自分の中へ定着率がかなり高まります。ぜひ、アウトプットを前提としたインプットを心がけてみてください。」
このことを私は、読んだビジネス書の書評を毎日ブログに書いて公開することを4年前に始めてから、痛感するようになりました。
ブログを始める前に読んできた8,400冊に対して、ブログに書評をアウトプットするようになった1,600冊の方が、格段に内容が頭に定着し、必要な時にすぐに引き出して実戦で活用できるようになりました。
本を読むということに関しても、アウトプットを前提としたインプットは、驚くほど効果を発揮します。
続けて、本書では、なぜターゲットを絞るのかについて、「よりリアルな悩みを抽出するため」と説明しています。ビジネスとは、お客様の問題解決であるからです。
また、「価値観の共鳴する仲間だけ」を集めることが大切だと、著者は提唱しています。そのために必要なのは、あなたが自分の価値観を明確にしたうえで、言葉にして発信することです。
例えば、著者の森田さんの場合は、以下の「3つの価値観」を明確に発信して、自分の価値観に共鳴する人だけが集まり、そうでない人は寄り付かなくなったそうです。
◆ 保留にしない
◆ ドタキャンしない
◆ リスケしない
これを実行するためには、自分に対して、質の高い質問を何度も繰り返し、何度も答えることで、アイデアは生まれてくる、と著者は述べています。
それから、この本によれば、USP(Unique Selling Proposition)は、「独自の強み」と訳されますが、Proposition は「提案」のことで、USPとは、「あなたが、お客様に約束できること」なのです。
本書の最後は、自己PRの本質である「共感によるファンづくり」について記されています。
ここで言うファンとは以下の人たちです。
◆ 自分を理解してくれる人
◆ 自分に協力してくれる人
◆ 自分を応援してくれる人
著者の言うファンは、お客様にならなくてもOKということです。そして自己PRで伝えるべきことは次の3つです。
◆ 自分が何の専門家なのか?
◆ 誰の どんな悩みを どのように解決するのか?
◆ どんな想いで、その仕事をしているのか?
この中で、「どんな想いで、その仕事をしているのか」は、自分自身の「信念」「自分軸」にあたるところなので、とくに大事です。
ファンになってくれれば『口コミ』が発生するので、直接のお客様にならなくてもOKだ、というわけです。目の前の人に売り込まなくても、ファンを増やせる自己PRができるようになれば自然発生的に理想のお客様が惹き寄せられてくるのです。
あなたも本書を読んで、理想のお客様だけを惹き寄せる自己PRを学んでみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を