坂本爽太氏は、サクセスサラリーマン養成講座にてコーチング指導を行う。サラリーマンの起業副業の学校という形で、サラリーマンをしながら独立起業の準備を進め、スムースに起業できるようなガイドを目指している。
本書は、ケーススタディのような構成で、一流企業の管理職がふとしたキッカケでラインを外され、周囲の社員も距離を置くようになって孤独を感じるところから、いかにして副業、独立起業へ進んでいくかを示している。
自分の強みや特徴を知り、他にないユニークな「売り」 を見つけて、ブランディングをしていく手順が書かれている。本書のポイントは、ワークシートが付いていて、シートを埋めていくことで、起業の準備ができるということだ。
サブタイトルに、「序章」とあるように、この後に続編を予定しているようだ。本署だけでは全ての課題が解決できるというわけにはいかず、先を読みたいし、起業副業の学校に入学せよ、ということかも知れない。
切り口は興味深いし書かれている内容もポイントを押さえているが、本書だけでは完結できないのが残念だ。起業を目指すキッカケや取り掛かりの入門書として読んでみるとよいだろう。
起業を考えたばかりで、何をすべきか方向が見えない人に薦めたい。