今の自分に違和感を持つ人たちに向けて、常識にとらわれずに予測不能の時代を生き抜く力について書かれた本があります。
本日紹介するのは、タイのバンコクに生まれ、高級車の企画・販売に携わった後、米国サンダーバード国際経営大学院ビジネススクールにてMBAを取得し、外資系企業にて要職を歴任、現在は日本企業の再生などに取り組むプロ経営者の伊藤嘉明さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
伊藤嘉明『差異力 知らないことは武器になる』(総合法令)
この本は、皆が感じる「違和感」を決して忘れずに持ち続け、疑問にすること、気づきにすることを提唱し、それが「差異力」になる、と励まし、その力で人生を切り拓くことを薦めています。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.予測不能の時代-よそ者、若者、ばか者が時代を切り拓く
2.若者よ、よそ者であれ-世で言われる就職、転職の極意は嘘だ
3.よそ者が持つ差異力-成果、実績、評価にこだわりすぎるな
4.分岐点に立ったとき、生き方が見える-過去を振り返らず、姿勢を正す
5.自己覚醒、日本覚醒、そしてアジアへの貢献-VUCA の時代を生き抜く差異力
この本の冒頭で著者は、予測不能の時代を指す言葉として、「VUCA(ブーカ)の時代」を紹介しています。VUCA とは、Volatility(変動)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧)の頭文字を取ったものです。
実際に2016年初頭に開催された世界経済フォーラム(ダボス会議)でも、「VUCA ワールド」という言葉が盛んに叫ばれていたそうです。
つまり、日本はもちろん、世界中で何が起こるか予測できない時代に入ったということで、今や「変化を拒むことがリスクになる時代」と言うことができるでしょう。
そうした時代の中で著者は、若者に対して、「いまの安定は意味がない」、「安易に人の意見を聞くな」、「主観を大切に」、「自分で決めて責任を取れ」と述べています。
そして、よそ者の感覚である「差異化」をせよと呼び掛け、それは「差別化」とは違う、と本書では説明しています。
さらにこの本の中盤以降では、予測不能な時代において、取るべき行動として、以下のことを提唱しています。
◆ 常識を当てはめるのではなく、AI時代に残る仕事を選ぶ
◆ 時代に合わせて持ち変えることができる武器を持つ
◆ 3年を目途に仕事を変えてみる
◆ 常に自分自身の市場価値を確かめる
◆ コンフォートゾーンを抜け出す
◆ 慣習にとらわれず、異なる価値を提供する
◆ 「できない」という思い込みを打破し、スピードをポイントに
◆ 「やる」という姿勢をもつことが最も大切
◆ 人生の分岐点はいつも目の前にある
◆ 一本足より四本足をめざす
◆ 最後は自分の心の声に従え
◆ 言葉にしたことは実現する
◆ 目の前のチャンスを逃さない
◆ 異なる視点で見る習慣を身につける
◆ シミュレーションする習慣を身につける
この本最後に、労働集約型の仕事がAI にとって代わられる中で、ビジネスパードンとして今後も活躍するために求められるポイントとして、著者は次の「3つのキーワード」を挙げています。
1.選択肢を増やす
2.シミュレーションを徹底する
3.コミュニケーション能力を磨く
あなたも本書を読んで、これからの時代を生き抜くために大切な力について、学んでみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を