市場系パッケージが現在の形態に至るまでの歴史的背景を踏まえ、市場系業務・システムの概要、商品別のチェックポイント、関連規制や今後の動向まで分かりやすく解説した書があります。
本日紹介するのは、アビームコンサルティングのディレクターである島友美さんが書いた、こちらの書籍です。
島友美『市場系パッケージ選定のための知識と実務』(きんざい)
この本は、銀行・証券など金融機関向け市場系パッケージ・システムの導入について、失敗しないためのノウハウが具体的に記されている画期的な書です。
単なる市場系パッケージの解説書や手引書ではなく、そもそも市場系システムが開発されてきた歴史的背景やその変遷、パッケージ化されるに至った経緯などが説明され、理解できます。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.市場系パッケージシステムの概要と市場系業務の歴史
2.市場系パッケージシステム選定までの道のり
3.市場系業務・システム概要と商品別チェックポイント
4.市場系業務にかかわる規制の概要
5.市場系パッケージシステムを取り巻く環境の未来予測
この本では、金融市場における新商品の登場や、レバレッジやボラティリティの拡大など、より市場変動が激しくなり、速くなる流れについても、具体的に解説されています。
本書は、市場系パッケージシステムを導入する金融機関の担当者のみならず、開発側であるITベンダーの実務者、あるいは著者が所属するようなシステムに係るコンサルティング会社にとっても、実務上、有益な書です。
また最後には、匿名(仮名)により、市場系パッケージシステムを導入した実務担当者7名のインタビューを掲載していて、具体的な導入時における留意点、反省点などの生の声が分かり、参考になります。
金融機関のみならず、市場系パッケージシステムに関わる全ての実務関係者には必読の書として、心から本書を推薦します。
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では、今日もハッピーな1日を