「データや理屈じゃ人は動かない、太古の昔から伝わる黄金律を使えば、商品開発も社内プレゼンもうまくいく」と提唱している本があります。
本日紹介したいのは、ストーリーブランディングの第一人者である川上徹也さんが書いた、こちらの最新刊文庫です。
川上徹也『ずっと売れる!ストーリー』(日経ビジネス人文庫)
この本は、仕事やビジネスにストーリーを取り入れることで、うまく行くことが多い、ということを示している書です。
本書は大きくは以下の3幕構成から成っています。
1.なぜ、今「仕事にストーリー」なのか?(理論編)
2.こんなストーリーが人の心をつかんだ!(実例編)
3.で、具体的にどうすればいいの?(実践編)
本書は、第2幕を中心にして、随所に出てくる、ビジネスで成功した「ストーリー」の実例を知ることで、その効果が実感できる本です。
これまで著者の川上徹也さんが書いてきた『物を売るバカ』(角川新書)や『1行バカ売れ』(角川新書)にも出てくる、数々の成功したビジネスや商品に使われる「ストーリー」は、多くの消費者が共感し心動かされて行動を起こすものです。
例えば、本書の冒頭で紹介される、サッカー界のスーパースター、リオネル・メッシ選手が自らの人生を語るアディダスのCMは、「これが僕のストーリー」というメッシの語りで始まり、「病気が原因で小さかったことですばしこく、足に吸い付くようなドリブルを習得できた」と告白し、「人生は意外にいい方に転ぶ」と締めくくっています。
この60秒のCMを観た視聴者は、メッシ選手のストーリーを知り、心を動かされます。ストーリーを通して、登場人物も企業イメージも同時にアップさせる、とても優れたCMです。
そのほかにも、ミネラルウォーターのボルヴィックが行った「1ℓ for 10ℓ 」(ボルヴィックが1ℓ売れるたびに、アフリカで10ℓの清潔で完全な水が供給される)キャンペーンや、東京オリンピック招致のプレゼンなどの事例が紹介されています。
本書の最後では実践編として、ストーリーによって、以下のものを動かす具体的な方法が説明されていて参考になります。
◆ 仕事、得意先、上司、部下、消費者
◆ 自己アピール、商品の輝き、会社・お店・個人のブランディング
あなたも本書を読んで、ビジネスに「ストーリー」を取り入れることの効果を学んでみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を