『図解 オンライン研修入門』

2020.10.27 (火)

2020年春からの新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、従来スタンダードとされてきた集合型(対面型)の研修を実施することができなくなり、いま注目を集めている「オンライン研修」について、約半年間で1,000回実施(受講者数2万人以上)の実績を持つ研修会社が、その理論(ノウハウ)と実践(ドゥハウ)を公開・解説した本があります。

 

 

本日紹介するのは、1993年設立、経営支援、組織・人材開発を主とする実践重視のコンサルティング会社で、ビジネスコンサルティングと研修プログラムの企画・開発・実施までを一貫して行う株式会社HRインスティテュート(三坂健・代表取締役)が書いた、こちらの新刊書籍です。

 

 

株式会社HRインスティテュート著・三坂健監修『図解 オンライン研修入門』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

 

 

この本は、組織における人材開発や教育のあり方の本質について、つねに問いを持ち、時に頭を悩ませ、新たな手法やより効果的なアプローチを検討している人事、人材育成担当、組織のマネージャー向けに、新型コロナによる影響に対応する手段のひとつとして活用され始めた「オンライン研修」に特化した日本初の書籍です。

 

 

 

本書は以下の8部構成から成っています。

 

 

1.オンライン研修への対応で組織の未来が変わる

 

2.そもそもオンライン研修ってどんなもの?

 

3.オンライン研修の魅力と課題

 

4.オンライン研修のノウハウ・ドゥハウ(講師編)

 

 

 

5.オンライン研修のノウハウ・ドゥハウ(受講者・事務局編)

 

6.ケースから学ぶ実践のコツ

 

7.こんなとき、どうする? Q&A

 

8.オンライン研修の未来

 

 

 

この本の冒頭で著者は、起業や組織が従来の集合型研修に加え、オンラインで機動的に研修や教育を実施する手段を新たに手に入れたことにより、以下の「3つの変化による果実」が得られたと述べています。

 

 

◆ 目的を達成するための効果的なアプローチを増やすことができた

 

◆ 日常の業務や組織における育成の位置づけを再定義できた

 

◆ 一人ひとりが学びをより柔軟に捉えることができるようになった

 

 

 

続いて、著者の会社がこの半年間に「学びを止めるな」を合言葉に、「オンラインシフト」に向けて舵を切った経緯を紹介し、時代の変化としてオンラインシフトがもたらすものとして、次の3つを挙げています。

 

 

1.ダイバーシティの浸透

 

2.テレワークへのシフト

 

3.新たな教育スタイルとしてオンライン研修の導入

 

 

 

本書の前半では、オンラインでの人材育成の全体像と、その中での「オンライン研修」の位置づけが説明されています。より参加者との距離が近いオンライン会議、オンラインコーチング、オンラインコンサルティングがあり、逆に参加者との距離が離れるウェビナー、オンラインセミナー、セミナー動画配信、動画学習・Eラーニングがあります。

 

 

 

また集合型研修とオンライン研修の違いを、特徴・効果・メリット・デミリットとして比較整理しています。

 

 

 

さらにオンライン研修の魅力と課題を以下の通りまとめて提示しています。

 

 

◆ アウトプット志向が高まる

 

◆ 効果的なグループワークができる

 

◆ フラットな関係性が構築できる

 

◆ オンラインの方が意見が出る

 

 

 

◆ フォロー研修を行いやすい

 

◆ コストをセーブできる

 

◆ 弱点は、➀集中力を保ちづらい、➁受け身になりやすい、③疲れやすい

 

 

 

この本の中盤では、オンライン研修のノウハウ・ドゥハウとして、その理論や実践を、講師編および受講者・事務局編に分けて、整理して解説しています。まず講師編のポイントは次の通りです。

 

 

◆ 受講者を一瞬たりとも受動的な姿勢にしない、講師が誰よりもその場を楽しむ

 

◆ 積極的に自己開示し、信頼を得る

 

◆ テンション高く、エネルギーあふれを場を演出する

 

◆ オンラインの強みを生かした研修を設計する

 

 

 

◆ グループ演習は事前設計がすべて

 

◆ 学びの質を高める良い質問を

 

◆ オンラインだからこそ、フレームワークを使いこなす

 

 

 

次に、受講者・事務局編のポイントとしては、以下の4つが挙げられます。

 

 

◆ いい場をつくる受講者・事務局に(接客的な反応・リアクション)

 

◆ 事務局はホスピタリティあふれる対応を

 

◆ 継続的な学習と成長を支援するフォローアップ

 

◆ コンテンツ作成、ツール選び、機材選びにはコツがある

 

 

 

本書の後半では、ケースから学ぶオンライン研修実践のコツを紹介しています。主なケースは以下の通りです。

 

 

◆ 海外修羅場研修をオンラインに

 

◆ オンライン時代のニューノーマルな学び(2時間のプログラムを多数回実施)

 

◆ オンラインを活用した多様な研修スタイル

 

 

 

この本の後半では、オンライン研修Q&A が掲載されていて、具体的・実践的な内容で参考になります。詳細はぜひ、本書を手に取ってお読みください。

 

 

 

本書の最後では「オンライン研修の未来」について展望が記されています。企業や組織の人材育成や教育の本質・あり方について、次のような今後の方向性がよく理解できます。

 

 

◆ デジタル化 × オンライン化が学びを加速させる

 

◆ オンラインは人材育成のあり方を変えていく

 

◆ オンラインで世界各国のメンバーとつながって学ぶ

 

◆ 個人の学び履歴データ活用

 

◆ AR・VRの活用

 

 

 

この本は、コロナ禍で主流になりつつある「オンライン研修」について、企業や組織の人材育成や教育の本質および全体像の中でどう位置付け、活用すべきかを分かりやすく整理し、1,000回を超えるオンライン研修で培われた実践的なコツまで公開されている良書で、人事、人材育成担当、組織マネージャーの方々には、ぜひお薦めしたい入門書です。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【2475日目】

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