『最軽量のマネジメント』

2019.11.12 (火)

「形だけの働き方改革でいちばん損しているのは『上』と『下』の間で板挟みのリーダーだった」「マネージャーにすべてを背負わせるのはもいやめよう」と述べている本があります。

 

 

本日紹介するのは、1992年日本興業銀行へ入行し、2000年にサイボウズへ転職、現在はサイボウズ取締役副社長兼サイボウズUS社長山田理さんが書いた、こちらの新刊書籍です。

 

 

山田理『最軽量のマネジメント』(サイボウズ式ブックス)

 

 

この本は、「これからのマネージャーはどうすべきか」という重荷ではなく、「どうすればマネージャーの仕事を減らせるのか」という軽やかさを示すために書かれました。

 

 

 

本書は以下の8部構成から成っています。

 

 

1.どうすれば、マネージャーの仕事を減らせるのか?

 

2.サイボウズが捨てたマネジメントに関する6つの「理想」

 

3.離職率28%から4%までの道のり サイボウズがうまくいかなかったときのこと

 

4.みんなの考えていることが見えなくなったときこそ「ザツダン」

 

 

5.最軽量のマネジメントは「情報の徹底公開」たったひとつ

 

6.だいたいの問題は「説明責任」と「質問責任」で解決する

 

7.会社そのものがなくなる時代に人はどうやって働くのか

 

8.おじさんを攻撃するでも、若者を非難するでもなく

 

 

 

この本の冒頭で著者は、これまでの会社の常識やトーナメントみたいな組織図は「情報を集約する仕組み」だった、と述べています。

 

 

 

しかし、インターネットは「組織の階層」を破壊し、ITの力で情報格差はほぼフラットになった、と指摘しています。

 

 

 

そうした中で、マネージャーは非常に厳しい状況に置かれ、働き方改革の中で最も損している、と説明し、著者はサイボウズが捨てた「6つの理想」を以下の通り、紹介しています。

 

 

◆ マネージャーは「地位」ではなく「役割」である

 

◆ モチベートに必要なのは「スキル」ではなく情報を公開する「覚悟」

 

◆「自分が神」になる必要なんてない「だれが何のプロか」を知っておくだけでいい

 

 

 

◆ 組織図は「ピラミッド型」から「キャンプファイア型」へ

 

◆「100%の忠誠心」なんて求めない「100人100通りの距離感」を受け入れる

 

◆ 目指すのは「ホワイト企業」よりも「透明な企業」

 

 

 

 

続いて、サイボウズ成果至上主義に突き進んだ結果、離職率28%という壊滅的な組織に転落した失敗を公開し、「社員の働きやすさ至上主義」へ転換していく軌跡を紹介しています。

 

 

 

サイボウズが次々に改革を断行し、公明正大なチームに変わっていった柱は次の3つです。

 

 

◆「ザツダン」を行い、100人100通りの働き方や生き方を知ること

 

◆ 情報を徹底的にオープンにし、最軽量のコミュニケーションをとること

 

◆ 説明責任と質問責任を貫き、チームに公明正大な風土をつくること

 

 

 

これら「ザツダン」「情報の徹底公開」「説明責任と質問責任」の3つを著者の山田さん(管理部門担当役員)が先頭に立って実践してきたことが、その後のサイボウズの働きやすさや離職率の低下、堅実な成長に繋がっています。

 

 

 

「ザツダン」とは、1 on 1 ミーティングのようなアジェンダ(議題・テーマ)すら設けない、文字通りの雑談で、社員一人ひとりの働き方や生き方を会話の中で知ることです。

 

 

 

「質問責任」とは、マネージャーや会社経営陣が「説明責任」を効率よく果たすためにも、「何が分からないのか」を質問する責任が、部下の方にもある、ということです。

 

 

 

そしてその「質問」と「説明」をすべてオープンな場で行い、社内で公開することで、公明正大な「透明なチーム」にしていくのが、サイボウズのやり方です。

 

 

 

情報社会となった現代、とくにデジタルネイティブと呼ばれる若い世代は、こうしたチーム運営をしなければ、リーダーについて行くことはないのです。

 

 

 

そして、誰もが平等に情報にアクセスできる社会では、こうした公明正大な会社でなければ、働く人々から選ばれない時代になった、と本書では説明しています。

 

 

 

著者の山田さんは最後に、世の中のあらゆる会社は公明正大に向かっていく、民主化されていく、と述べています。

 

 

 

もはや「会社」という形にすらこだわらなくてもいい、極論を言えば、「会社はなくなってもいい」ということです。

 

 

 

人は「支配」ではもう動かない。人を動かすのは「理想」であり「共感」だと本書では述べています。会社は「個人を縛る組織」ではなく「自立した個人が集まる組織」になっているのです。

 

 

 

この本は、今後の会社や組織のマネジメントの方向性を明確に示している点で、ぜひ多くのマネージャー、経営者に読んでほしい一冊です。

 

 

 

あなたも本書を読んで、サイボウズが先頭に立って実践してきた「最軽量のマネジメント」を学び、実践してみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!

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