『臨終定年 人生後半の生き方』

2018.12.02 (日)

「人生100年の長期戦と、突然、臨終の事態になっても対応できるという、二面作戦の人生計画を展開していけると考えるようになった」と述べている本があります。

 

 

本日紹介するのは、1936年福岡県生まれで、東京教育大学(現・筑波大学)を卒業日本経済新聞社、日経マグロウヒル社(現・日経BP社)を経て、1979年に独立し、以来38年間、社会教育家として講演・執筆に活躍している田中真澄さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

田中真澄『臨終定年 人生後半の生き方』(ぱるす出版)

 

 

この本は、出版業界の老舗創業100年の歴史を持つ誠文堂新光社元社長・川崎嘉信氏のお墓を10年前に著者が見つけたとくに目にした墓誌に書かれていた次の一文が目に留まり、「臨終定年」の状態で終末期を迎えたいと思って書かれた書です。

 

 

「無勲下位なるも尊皇の誠士 此処に眠る

 

生涯現役・臨終定年の天の声を神前にて悟り、終生を数限りなく世の為人の為に盡す」

 

 

 

本書は以下の5部構成から成っています。

 

 

1.死ぬまで働き続けることが人間本来の生き方

 

2.健康は終身現役のための基盤

 

3.4賢人に学ぶ成功法則ー貝原益軒・石田梅岩・伊能忠敬・二宮尊徳

 

4.心構えを磨き続ける習慣を死守

 

5.黙々と一所懸命

 

 

 

この本の冒頭で著者は、アメリカの成功哲学を追求してきた作家のオグ・マンディーノの言葉「私の従う第一の法則は、良い習慣を身につけ、その奴隷になること」を紹介しています。

 

 

著者の田中真澄さんは、心を作る行動と考え方の習慣を磨いて、良き心構え(心的態度・人間性)を形成していこう、と説いています。

 

 

心構えは人間の人生を決める最大の能力であり、この能力が他の知識能力や技術能力を牽引する機関車の役割を担っている、と本書では強調しています。

 

 

心構えは毎日ゼロから繰り返し磨き直さなければならない能力で、だからこそ毎日良き習慣を持続することが大切なのです。

 

 

心を磨くための学問が、「哲学・倫理学・道徳学」や、昔の「修身」で、最近の日本人の間では年々、そうした学問が尊ばれなくなってきています。

 

 

 

この本によれば、人生100年時代になり、2030年には、年金支給が70歳からとなり、多くの高齢者は70歳まで働くようになるだろう、ということです。

 

 

私もまったく同感で、アメリカで発達した「老年学(ジェロントロジー)」では、高齢者は英知を備えた社会的資源(社会的に役立つ人材)であり、高齢者も社会貢献をしながら、生き甲斐のある人生を送るサクセスフル・エイジングを提唱しています。

 

 

 

また、アメリカのスタンフォード大学90歳を過ぎた高齢者「自分の人生で何が悔やまれますか?」という調査をしたところ、上位3項目は以下の通りでした。

 

 

1.もっとリスクを負えばよかった

 

2.もっと何かを学べばよかった

 

3.子供を育てる以外にももっと何かをすればよかった

 

 

 

多くの哲人「生き甲斐とは何か」について、その著書に書き残している通り、その答えは「生涯を貫く自分の仕事を持つ」ということです。

 

 

自分の得手とする仕事(天職)に生涯従事できれば、結果的に、その行為は世のためになるわけですから、自分にとってはもちろんのこと、社会にとっても素晴らしいことです。

 

 

 

続いて、長寿者のトップスリーが、次の順番だと紹介していますが、いずれも顧客の支持があってこそ成り立つ職業であることが共通です。

 

 

1.僧侶

 

2.事業主

 

3.政治家

 

 

 

また、ピーター・ドラッカーが著書『現代の経営』で述べている「事業の目的は顧客の創造である」という言葉は有名ですが、顧客の英文「a customer」で、一人ひとりの「顧客」、すなわち「顧客リスト」が事業の基盤だということです。4

 

 

 

ほかにもこの本には、著者がこれまでの講演や著書で伝えてきた集大成が紹介されていて、心に響きます。主なものを以下に紹介します。

 

 

◆ 人生で大切なことの優先順位は、1引、2運、3力

 

◆ 廣池千九郎氏の総合人間学モラロジー

 

◆ 森信三氏の「人間の一生」

 

◆ われわっれの人生は思考によってつくられる」(ローマ皇帝、哲学者のアウレリウス)

 

◆ イメージが人生を支配する

 

 

◆ 『フランクリン自伝』に学ぶ「早寝早起き」「勤勉・正直・感謝の徳」

 

◆ “ Early yo bed and early to rise makes a man healthy, wealthy, and wise.”(Benjamin Franklin) 

 

◆ 良き習慣とは、「早寝早起き」のほか、①少食、②入浴、③十分な睡眠

 

◆ 「しつけ三原則」は、①あいさつ、②返事、③後始末

 

◆ 神仏のほうに向き、神仏に誓う(ウケヒ)」

 

 

◆ 貝原益軒の「我欲を抑える」、石田梅岩の商人道「三方良し」、伊能忠敬「一身二生」、二宮尊徳「心田開発」

 

◆ 心構えとは心を作る習慣で、①積極性、②明朗性、③利他性

 

◆ 積極性とは勤勉性で、①一点集中と②3マメ(口マメ・電話、手マメ・便り、足マメ・訪問)

 

◆ 起業家が西日本に多いのは、石田心学の影響

 

◆ 地味に、コツコツ、泥臭く

 

 

 

最後に、この本で著者が紹介・引用している名著を、以下に挙げておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あなたも本書を読んで、人生100年時代の「終身現役」の真髄、そして著者・田中真澄さんの人生哲学の集大成を学んでみませんか。

 

 

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