『幸福の習慣』

2018.08.21 (火)

50年以上におよぶ幸福の調査・研究でわかった充実した人生を実現する確かな方法として、世界150ヶ国調査で共通する「5つの要素」を明らかにし、解説している「幸福学」の決定版と言える本があります。

 

 

本日紹介するのは、世界随一の世論調査会社で、組織コンサルティングも行うギャラップ社トム・ラスジム・ハーターが書いた、こちらの書籍です。

 

 

トム・ラスジム・ハーター『幸福の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

 

 

この本は、世界150ヶ国のどんな国の人にもあてはまる、人生に満足し、幸福を実感できる(=「ウェル・ビーイング」)ための「5つの要素」について解説している書です。

 

 

 

本書は以下の6部構成から成っています。

 

 

1.仕事の幸福とは?

 

2.人間関係の幸福とは?

 

3.経済的な幸福とは?

 

4.身体的な幸福とは?

 

5.地域社会の幸福とは?

 

6.人生を価値あるものとするために

 

 

 

この本の冒頭で著者は、「何か1つのことに集中しても幸福は手に入らない」と指摘していて、「ウェル・ビーイング」(=幸福・人生の満足)とは、次の5つの要素が一体となっている状態、と定義しています。

 

 

1.仕事の幸福: 仕事に情熱を持って取り組んでいる

 

2.人間関係の幸福: よい人間関係を築いている

 

3.経済的な幸福: 経済的に安定している

 

4.身体の幸福: 身心共に健康で活き活きとしている

 

5.地域社会の幸福: 地域社会に貢献している

 

 

 

ギャラップ社は当初、「お金」と「健康」の2つが重要だと見なす傾向がある、と分析していました。それは、「お金」と「健康」の2つの要素は、収入体重血圧といった数値で把握できるので、長期的に計測し変化を見ることができるためです。

 

 

一方で、仕事のキャリアの良し悪し人間関係の健全さ数値として測るための標準的な方法がなかったことによります。

 

 

そこで同社では、これまで実施した世論調査インタビュー調査から、さまざまな人生の局面における幸福を計測できる質問項目を選りすぐってアセスメントを作成し、50年におよぶ「幸福研究」の集大成として、上記に挙げた、人の幸福を決定する「5つの要素」を導き出したのです。

 

 

 

人間は、「何かを行った直後に得られる利益」がはっきり見えた方が、行動を変えやすいものです。したがって、幸福になる5つの要素バランスよく実現している人は、「短期的な欲求を待たすことで得られる利益と長期的視点で得られる利益を一致させる」ことで、正しい判断を容易にしているのです。

 

 

 

全体的な「人生の幸福」を考えたときに、最初に挙げた「仕事の幸福」は5つの要素の中でも、最も重要で根幹をなすものだ、と著者は述べています。

 

 

ここでいう「仕事」とは、収入を得られる仕事に限りません。自分が情熱を持って取り組める何か、たとえば学校に行くことやボランティア活動「仕事」でもいいのです。

 

 

それは、「最も多くの時間を費やすこと」がその人を作り上げるからです。ギャラップ社の「幸福度調査」では、仕事の幸福度が高い人は、そうでない人に比べて「自分はすばらしい人生を送っている」と思う割合が2倍も高いそうです。

 

 

また、アメリカの経済誌『エコノミック・ジャーナル』に掲載された、失業に関する研究結果として、人生の大きな出来事(結婚、離婚、子どもの誕生など)が長期にわたって人生の満足度にどのような影響を与えるか、ということについて、13万人の被験者を数十年間にわたって追跡調査したものがあります。

 

 

この研究の結果、幸福に最も大きな影響を与える出来事「長期にわたる失業」でした。1年以上続く失業のダメージは大きく、長期的な影響は「配偶者の死」を上回る結果となりました。

 

 

 

また、ギャラップ社の創設者ジョージ・ギャラップが1958年に行った調査では、人が90歳以上まで長生きできるかどうかは「仕事の幸福」次第であることが明らかになっています。

 

 

この調査は、95歳以上のアメリカ人を何百万人もインタビューしたもので、1950年代のアメリカ人では、男性は平均65歳でリタイアしていましたが、95歳以上まで長生きしている人は、平均80歳まで働いていました。

 

 

そのうち、何と93%は「仕事に非常に満足していた」86%は「仕事がとても楽しかった」と答えていたそうです。

 

 

 

では「仕事の幸福度」を高めるにはどうすればいいか。本書では、以下の「3つの習慣」を提唱しています。

 

 

◆ 自分の強みを毎日活かせるように仕事を組み立てる

 

◆ 自分の成長を応援してくれる人を見つけ、その人に自分の目標を伝えて、サポートしてもらう

 

◆ 職場の仲間、チームメンバーと一緒に楽しむ時間を持ち、お互いに相手に関心を持って知ろうと努める

 

 

 

次に、「人間関係の幸福」については、「幸福は人から人へと感染する」と著者は言います。

 

 

ハーバード大学1万2000人を対象に、30年以上にわたって追跡した研究によれば、以下のことが言えるそうです。

 

 

◆ 日々接している家族や獣人が幸せを感じていると、自分の幸福度は15%高まる

 

◆ 友達Aさんの友達Bさんが幸せを感じていると、Bさんを知らなくても、Bさんの幸せがAさんに影響して、自分の幸福度は10%高まる

 

◆ 友達Aさんの友達Bさんの家族Cさんが幸せを感じると、Bさん、Cさんを通して、自分の幸福度は6%高まる

 

 

幸福度6%のアップがどれほどかイメージできない人が多いでしょうが、同じハーバード大学の調査では、年収が1万ドル(約110万円)増えても、幸福度は2%アップするのみです。

 

 

つまり幸せになりたいなら、収入を増やすよりも、よき家族や友人との関係を強める方が効果的、ということです。

 

 

言い換えると、周囲の人の幸福を高めるためになるような「投資」をすると、確実に「リターン」が得られる、と言えます。

 

 

自分の周りの人々のために何かをすることは、実は自分自身の幸福をより高めるために非常に効果的なのです。

 

 

 

また、毎日6時間以上人と関わる時間を持っていると幸福度が上がり、ストレスや不安は小さくなる、とこの本では解説しています。

 

 

この6時間には、仕事をしている時間家で過ごしている時間友達と話している時間電話やメールをしている時間などのコミュニケーションの時間が含まれます。

 

 

また、「職場に最高の友人と呼べる人がいますか?」という質問に「はい」と答えた人は、熱意をもって仕事に取り組める可能性が12倍も高い、という調査結果が出ています。

 

 

 

続いて、「経済的な幸福」については、年収や資産が少なくても、自分の収入と支出を自分で決めてコントロールし、「何か欲しいものがあったら買えるし、やりたいことがあったらできる」と感じている人は、幸福度が高い、と著者は説明しています。

 

 

 

また、「身体的な幸福」については、健康によい食事と定期的な運動に加え、睡眠がとても大切な役割を担っている、とこの本では述べています。

 

 

夜の睡眠はリセットボタンのようなもので、その日のストレスを消去してくれます。十分な睡眠には7~8時間が必要と言われていて、それより多すぎても少なすぎても、健康、記憶、美容、幸福度などあらゆる観点からよくないそうです。

 

 

 

最後に5番目の「地域社会の幸福」については、意外に思う方が多いのですが、水や空気のような、生きる上で必要不可欠なものの安全性が十分確保されていないと、人生に重大な悪影響を与えます。

 

 

だれかのために役立つ行動をして社会とつながりができると、自己中心的な世界に風穴が開き、重苦しい気持ちから解放される、と著者は言います。

 

 

本書では、「初期設定」を利用して、無理なく地域社会に貢献することを勧めています。

 

 

 

この本の最後で、「最初から強い意志で、人生によいことばかりを選択できる人はほとんどいない」と著者は指摘しています。

 

 

したがって、1日1日をよりよい日にするためには、ポジティブな「初期設定」を利用して、よりよい決断をしやすくすることを推奨しています。

 

 

あなたも本書を読んで、幸せな人生を送るための「5つの要素」から成る「幸福の習慣」を実践してみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を

 

 

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