『官邸コロナ敗戦』

2020.05.14 (木)

「世界を恐怖のどん底に陥れた最大の『戦犯』は、武漢コロナウイルスそのものである。同時に、新型ウイルスの存在に気付きながら情報を隠蔽し、対策が遅れに遅れた中国共産党とその支配下にある中央・地方政府の責任もまた問われなければならない。」と指摘している本があります。

 

 

本日紹介するのは、政治記者歴30年で、現在は産経新聞論説委員長乾正人さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

乾正人『官邸コロナ敗戦』(ビジネス社)

 

 

この本は、第二次安倍政権を発足以来支えてきた首相官邸の「三本の矢」体制が崩れてしまったことで、新型コロナウイルス感染症の初動対応が遅れてしまったことを指摘している書です。

 

 

 

本書は以下の9部構成から成っています。

 

 

1.はじめに-安倍官邸はなぜ敗北したのか

 

2.空白の42日間

 

3.国賓の呪縛

 

4.国会、本日も機能せず

 

5.中国に擦り寄る人々

 

 

 

6.「中国依存症」から脱せぬ財界

 

7.台湾はこうして「奇跡」を起こした

 

8.失敗を繰り返さぬために

 

9.おわりに-コロナ禍以前の世界にはもう戻れない

 

 

 

この本の冒頭で著者は、安倍首相が習近平を国賓として招いていたことが、日本政府の初動が遅れ野党も全く危機感が無かったことを指摘しています。

 

 

 

実は、習近平を国賓として招く決定は、第二次安倍政権を支えてきた以下の官邸の「三本の矢」が崩れたことが理由です。

 

 

◆ 初代国家安全保障局長・谷内正太郎

 

◆ 首相秘書官・今井尚哉(経済産業省)

 

◆ 官房長官・菅義偉

 

 

 

谷内は最後の国士外交官と言われ、「価値観外交」(=自由、民主主義、基本的人権、法の支配、市場経済)といった「普遍的価値」を共有する国々と連帯、支援していこうという外交)を立案、推進してきました。

 

 

 

谷内は麻生太郎外相のもとで外務事務次官を務め、「自由と繁栄の弧」という概念で、中国包囲網を目指していました。

 

 

 

それに対し、今井は二階俊博経済産業大臣を務めた際に、大臣官房総務課長として仕え、二階の中国との太いパイプを最大限、利用することを進め、習近平の国賓としての来日を演出し、谷内と対立してきた、ということです。

 

 

 

結果的に谷内は官邸を去り、安倍政権は「価値観外交」から親中国へ舵を切り、米中間の対立の中で役割を果たすことを模索するようになった、ということです。

 

 

 

また、菅義偉官房長官は、新元号「令和」の発表会見以降、次の首相候補として取り沙汰され、安倍首相も「ポスト安倍」という声に、菅義偉官房長官と距離を置き、菅官房長官と今井首相秘書官との軋轢も出てきた、と言います。

 

 

 

新型コロナ対策の担当大臣に、菅官房長官ではなく、西村康稔・経済再生担当大臣(経済産業省出身)を起用したのは、そういう背景があった、と言います。

 

 

 

インバウンド需要や中国市場の大きさから、財界も「中国依存」を脱却できないでいますが、本書によれば、新型コロナによって、今後、中国依存が根本から見直される可能性が高い、と解説しています。

 

 

 

親中政治家が国を滅ぼすと警告しており、今回の新型コロナ敗戦という失敗を繰り返さないために、著者は次の5つを提言しています。

 

 

1.中国共産党の顔色を見るな

 

2.厚労省を解体し、日本版CDC(疾病対策センター)を作れ

 

3.憲法に緊急事態条項を

 

4.国会を一院制にせよ

 

5.自分の身は自分で守ろう

 

 

 

この本の最後で著者は、「コロナ禍以前の世界にはもはや戻れない」と述べています。

 

 

 

おそらく政財官の「親中派」は失脚し、米国と歩調を合わせて、中国を外した「サプライチェーン再構築」と、中国への賠償金請求を求めることになるのではと思われます。

 

 

 

あなたも本書を読んで、「官邸コロナ敗戦」の背景を分析してみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【2390日目】

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