『ビジネスエリートが実践している 異文化理解の全テクニック』

2019.12.02 (月)

20ヵ国超の、のべ5000人以上の外国人と働いてわかった、語学よりも大切な主要国別の100のコミュニケーション術を解説した本があります。

 

 

本日紹介するのは、パイオニア・インダストリアルコンポネンツインク元CEO、ヴァレオ(フランス系大手自動車部品メーカー)ジャパン元社長で、中小企業診断士、異文化人材マネジメント・コンサルタント齋藤隆次さんが書いた、こちらの新刊書籍です。

 

 

齋藤隆次『ビジネスエリートが実践している 異文化理解の全テクニック』(KADOKAWA)

 

 

この本は、著者がこれまで海外駐在や外資系企業勤務で培ってきた「異文化を理解するためのヒント」100のトピックに分けて、1冊にまとめた書です。

 

 

 

本書は以下の8部構成から成っています。

 

 

1.日本の常識は世界の非常識【異文化理解の基本】

 

2.「フェア」が最も大事な価値観【アメリカ編】

 

3.「伝統」と「多様性」を重んじる【ヨーロッパ編】

 

4.相手との「関係」がすべての基本【中国編】

 

 

5.やがて世界人口の3分の1を占める【イスラム諸国編】

 

6.今や日本人にとって身近な存在に【ベトナム編】

 

7.多様性こそが強さの源泉【アジア諸国編】

 

8.とにかく自己主張が強い【インド編】

 

 

 

この本の冒頭で著者は、背景が違う以上、考え方や価値観が異なるのは当然のことであり、それを乗り越えることが「異文化理解」の目的だ、と述べています。

 

 

 

どちらがいい悪いではなく、「違い」を認めるのが異文化理解の第一歩になるのです。

 

 

 

次に、異文化を理解するうえでの指針となる「ハイコンテクスト」「ローコンテクスト」について、説明しています。これは、エドワード・T・ホールによって提唱された概念で、次のような違いがあります。

 

 

◆ ハイコンテクスト: 多くを語らなくても、以心伝心で相手の意図を察する(あうんの呼吸、空気を読む、忖度する、察しの文化)

 

◆ ローコンテクスト: 言語に強く依存しないとコミュニケーションが成り立ちにくい(説明責任)

 

 

 

続いて、ハイコンテクスト文化に属する日本と外国人との違いについて、以下のような特徴を紹介しています。

 

 

◆ 日本では片づけは「仕事の基本」、海外では「清掃会社の仕事」

 

◆「徒弟制度」を重んじる日本人、キャリアを自分で切り拓く外国人

 

◆ 会議で発言しない日本人、意見を出し合う外国人

 

 

 

◆ 完璧を求めて行動が遅い日本人、7割の出来でもスピード優先の外国人

 

◆ 根回しを重んじる日本人、オープンな話し合いを好む外国人

 

◆ 謙虚さを重んじる日本人、謙虚さは自信のなさと受け取る外国人

 

 

 

また、日本語のレベルがそれほど高くない外国人に対しては、次のような配慮があるとビジネスでもミスがなくなる、と紹介されています。

 

 

◆ 文章を短く切って、理解しやすくする

 

◆ 結論を先に伝え、理由や根拠はあとにする

 

◆ あいまいな言葉は使わない

 

 

 

◆ 難しい言葉を使わずに、平易な言葉を使う

 

◆ 敬語を使わない

 

◆ カタカナ英語を使わない

 

 

 

この後、本編として各国・地域別の「異文化理解」のポイントについて、分かりやすく解説されています。

 

 

 

まず最初はアメリカで、以下のようなポイントがあります。

 

 

◆「フェア」(=公平)が最も重視する価値観

 

◆ ポジティブ・フィードバック

 

◆ 独立記念日(7月4日)は多民族国家アメリカの大切なセレモニー

 

 

 

◆ 家族との触れ合いを重視

 

◆ 職務分掌は「やってはいけない範囲」を示す

 

◆ 挨拶は相手の目を見て握手

 

 

 

次にヨーロッパ各国では、以下のポイントが挙げられています。

 

 

◆ 長い伝統で、身だしなみやテーブルマナーを重視

 

◆ 年に一度のバカンスは絶対の権利

 

◆ 結論ファースト

 

◆ 伝統と多様性を重んじる

 

 

 

それから中国については、欧米とはかなり違っていて、次のポイントが説明されています。

 

 

◆ 相手との「関係」がすべて

 

◆ 命の次に大切な「面子」

 

◆ 夫婦共稼ぎが当たり前

 

◆ 問題があるのに「問題はない」(=「没問題」)

 

◆「自分が、自分が」と自己主張しなければ、生存競争を勝ち抜けない

 

 

 

◆ 副業は当たり前、勤務時間中も平気でやる

 

◆ 給与や待遇次第ですぐに転職

 

◆ 仕事は楽観的、常に最善のケースを想定する

 

◆ どれだけ価値あるコネクションを持っているかがその人の価値

 

◆ 春節(旧正月)は民族の一大イベント

 

 

 

さらに、やがて世界人口の3分の1を占めるイスラム諸国について、以下のポイントが紹介されています。

 

 

◆ 豚肉とアルコールは絶対NG

 

◆ ラマダン月の絶食と1日5回の礼拝は欠かせない

 

◆ ビジネスパートナーが女性の場合、握手してはいけない

 

◆ イスラム教徒とのビジネスでは、会社名ではなく、まず自分を売り込む

 

◆ 接待では、こぢんまりした懐石料理よりボリュームある料理でもてなす

 

 

 

続いて、日本との関係が深まりつつあるベトナムについて、ポイントは以下の通りです。

 

 

◆ 家族をとても大切にする

 

◆ 年に一度のカンパニートリップはとてつもなく大事なこと

 

◆ 時間におおらかで、締め切りを気にしない

 

◆ 部下の誕生日は重要、職場の皆でお祝いするのが慣例

 

◆ 年功序列の国、年上なら部下であっても敬意を払う

 

 

 

他のアジア諸国については、以下の国々のポイントが挙げられています。

 

 

◆ 儒教の「長幼の序」が根付く韓国

 

◆ 多様な価値観が融合する台湾でのビジネスは、スピード重視

 

◆ 台湾は世界一日本好き

 

◆ 台湾では大企業の一社員より零細企業の社長に

 

 

 

◆ 狭い国土に多民族が集う「人種のサラダボウル」になっているシンガポール

 

◆ 微笑みの国・タイは、「マイペンライ」(=大丈夫)が合言葉

 

◆ タイは女性が活躍する国

 

◆ タイでは会社よりも家族が大切

 

 

 

最後に、インドについて、次のようなポイントが記されています。

 

 

◆ 牛肉を食べない、40%は菜食主義者

 

◆ 左手は「不浄の手」

 

◆ ランチタイムは遅めが普通、13時~15時のアポはNG

 

 

 

◆ 単刀直入に「ノー」と言わず、遠回しに言う

 

◆ 根強く残る「カースト制度」

 

◆ 会議で自己主張するインド人に対しては、相手の意見を認めたうえで反論する

 

 

 

これまでの「異文化理解」に関する文献は、以下の書籍をはじめ、海外で仕事をする日本人向けに、現地の生活・文化・習慣などにいかに溶け込むかを論じた者でしたが、この本は、そうしたシチュエーションに限定せず、むしろ日本に来る外国人とのビジネスやコミュニケーションを念頭に書かれています。

 

 

 

 

日本国内全体がすでにグローバルな世界になっていて、外国人と働くことはすでに「日常」となっているのです。

 

 

 

そうした中で、欧米や中国だけでなく、急成長するインドやアジア諸国を含めた世界の幅広い地域の国々の外国人との「異文化理解」「コミュニケーション術」を扱った本書は、類書に例を見ない幅広く、実践的なノウハウを扱っており、ぜひ推薦したい一冊です。

 

 

 

あなたもこの本を読んで、今後ますます必要とされる、多様な国々の外国人との「異文化理解」を推進するヒントとして提唱されている「100のコミュニケーション術」を学び、実践してみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!

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