『体温を上げると健康になる』

2019.06.17 (月)

「体温が1度下がると免疫力は30%低下する。」と指摘し、「体温を一時的に上げる努力をし、体温を恒常的に高い状態に保つ努力をすれば健康になる。」と説いている本があります。

 

 

本日紹介するのは、日・米・欧州でアンチエイジング専門医・認定医の資格を持ち、日本と米国を行き来しながら、エイジング・マネジメントの普及に努めている齋藤真嗣(さいとう まさし)さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

齋藤真嗣『体温を上げると健康になる』(サンマーク文庫)

 

 

この本は、「体温が上がればすべてうまくいく」と提唱し、神様が定めた人間の体温は37度だとして、1日に1回は体温を上げる努力をし、普段の体温も高い状態で保持するようにする「体温アップ健康法」について解説している書です。

 

 

 

本書は以下の4部構成から成っています。

 

 

1.体温を上げると病気は治る

 

2.これが「体温アップ健康法」だ

 

3.ストレスが低体温人間をつくる

 

4.低体温を防ぐ理想の生活習慣

 

 

 

この本の冒頭で著者は、「なぜ低体温だと病気になるのか」というメカニズムについて、次のように説明しています。

 

 

◆ 体温が1度下がると免疫力は30%低下する

 

◆ 免疫力が低下すると、バイ菌やウィルスから体を守れなくなったり、免疫の誤作動で自身の体組織を破壊する

 

◆ 体内を酸化させ、老化スピードを促進させる

 

◆ ガン細胞は35度台の低体温のとき最も活発に増殖する

 

 

 

したがって、体温を上げて免疫力を高め、細胞のダメージを回復させることでホルモンバランスを整え、健康維持機能を正常な状態に保つことができます。

 

 

つまり、体温を上げることで、人はストレスに強く、病気になりにくい健康な体を維持することができるのです。

 

 

 

この本では、メタボリック・シンドローム(=メタボ)の主因である内臓脂肪についても詳しく解説されています。

 

 

実は、メタボの病態生理学的原因は3つあり、①食べすぎ、②運動不足、③男性更年期障害の3つです。

 

 

このうち、男性更年期障害(PADAM)については理解されていないことが多く、男性ホルモンのテストステロンの低下が原因で起こります。

 

 

男性ホルモン30歳をピークに毎年1%ずつ低下していきますが、「ストレス」によって「急激なテストステロンの低下」が起きて、男性更年期障害が現れるのです。

 

 

テストステロンと内臓脂肪とは反比例の関係にあり、男性更年期障害内臓脂肪が蓄積する大きな原因になります。

 

 

さらに内臓脂肪は、「アディポサイトカイン」と総称される、体に悪影響を及ぼすホルモンを生産します。例えば、インシュリンの働きを低下させて糖尿病を誘発する「レジスチン」や、血管に炎症を起こして動脈硬化を誘発する「TNF-α」などがあります。

 

 

 

では、どうすれば「テストステロン」の分泌を正常にすることができるのでしょうか?

 

 

本書の中で著者は、副腎という臓器に鍵があると言います。副腎の主な働きは、脳からの指令に応じてさまざまなホルモンを生産・分泌することです。

 

 

その副腎が疲労してしまうのが「副腎疲労」で、全米でベストセラーになった James L.Wilson 著『Adrenal Fatigue』(=アドレナル・ファティーグ)という本に詳しく述べられています。

 

 

この副腎皮質で作られるホルモンDHEA(デビドロエピアンドロステロン)と呼ばれる性ホルモンがあり、アンチエイジング学会では「長寿のマーカー」として注目されています。

 

 

このDHEAが多い人ほど長生きすることがわかってきています。

 

 

つまり、ストレスがかかって副腎疲労(アドリーナル・ファティーグ)になると、副腎の機能が低下し、このDHEAの生産量も低下します。すると原料が不足するので、男性ホルモンであるテストステロンの生産量も低下するのです。以下のようなメカニズムです。

 

 

ストレス → 副腎機能低下(アドリーナル・ファティーグ)→  DHEA減少 → テストステロン(男性ホルモン)減少 → 男性更年期障害(PADAM)→  内臓脂肪の蓄積 → メタボリックシンドローム

 

 

このメカニズムを脱するには、体温を上げること。免疫力を高めるだけでなく、体温が恒常的にアップすれば、体温をつくり出すためにより多くのエネルギーを消費する体になり、内臓脂肪の解消にも絶大な効果があります。

 

 

 

次にこの本では、多くの病気が50代を境に多く発生する理由として、動脈硬化を挙げています。

 

 

 

そして、動脈硬化を招くリスクファクターとして、以下の4つリスクの高い順に挙げています。

 

 

◆ 高血圧

 

◆ 喫煙

 

◆ 糖尿病

 

◆ 高コレステロール

 

 

 

但し、体温を恒常的に上げる努力を続けていれば、血流が改善され、硬くなった血管も徐々に回復し、動脈硬化は改善されます。

 

 

 

さらに、恒常的に体温を上げるにはどすればいいか。著者は、最も良い方法は「筋肉を鍛える」ことだとしています。

 

 

 

本書によれば、有酸素運動は脂肪を燃やし、無酸素運動は筋肉を鍛えるそうです。

 

 

そしてさまざまなメカニズムが説明されていますが、結論としては、無酸素運動である筋トレを3日に1度くらい行って、成長ホルモンを出した後に、有酸素運動で脂肪を効率よく燃やすことです。

 

 

この「有酸素運動の前に無酸素運動を行うトレーニング法」を著者は、「成長ホルモン活用法」と名付け、推奨しています。

 

 

 

血行を良くするのは、足の筋肉を鍛えるのがよくて、その基本は「歩く」ことですが、ふくらはぎに太もも、そして腰の筋肉を一度に鍛えることができるスクワットお勧めの運動です。

 

 

 

また、筋肉の量より筋肉の質を鍛えることが大切で、それは「脳から筋肉への神経の経路を鍛える」ことだ、と著者は言います。

 

 

つまり、脳が指令を出してから筋肉が反応する速度を上げるトレーニングをすることです。具体的には、負荷は軽くていいので、自分ができる最大のスピードで筋肉を動かすこと。

 

 

高速でのベンチプレス全速力での20mダッシュなどです。神経経路を鍛えた筋肉では、基礎代謝が上がることも分かってきたそうです。

 

 

 

そしていまでは、筋肉を鍛えることが、体にとっては体温アップにつながり、脳にとってはボケ防止になり、日常生活では事故防止につながるそうです。

 

 

また筋肉を鍛える成長ホルモンの分泌量が増え、成長ホルモンがテストステロンの分泌を促すのです。すなわち、筋肉を鍛えることが男性更年期障害の改善、や男性機能の回復にもつながるということです。

 

 

 

そのほか本書では、以下のようなトレーニングやアドバイスを紹介しています。

 

 

◆ 加圧トレーニングに近い効果として、スロートレーニング

 

◆ 筋トレは3日に1回が理想

 

◆ 筋トレ前にはバナナ、直後にはチーズを食べる

 

◆ 朝食時に、枝豆、タラコ、梅干を食べる

 

◆ 早寝早起き(夜10時就寝、朝5時起床が理想)

 

 

◆ りんごとにんじんのジュースを毎日飲む

 

◆ 夕食後、4時間明けてから寝る(夜10時に寝るには夕方6時に夕食を終える)

 

◆ お風呂の温度は41度にする

 

◆ トマトはストレス緩和、老化防止になる

 

◆ 体を温めるには白湯を飲む

 

 

 

この本は、様々な医療に関する断片的な知識が繋がり、健康や老化防止に大切なことが体系的に理解できる画期的な書として、ぜひ多くの方に推薦したい一冊です。

 

 

 

あなたも本書を読んで、「体温アップ健康法」を実践し、病気知らずの生活習慣を送ってみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!

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