書評ブログ

『好かれる女(ひと)は、感情の整理がうまい』

感情に振り回されず、悩みをスッキリ解決するコツとして、「ロジかわ思考」を提唱して、仕事も恋愛もうまくいくと説いている本があります。

 

 

本日紹介するのは、ロジカルでかわいい女子をめざす「ロジかわ会」代表で、働く女性を支援することをミッションとしている山本なつみさんが書いた、こちらの新刊書籍です。

 

 

山本なつみ『好かれる女(ひと)は、感情の整理がうまい』(フォレスト出版)

 

 

この本は、「ふだん使いのロジカルシンキング」をすすめるための書です。「ロジカルシンキング」とは、「論理的思考(論理的な考え方)」で、一般的にビジネスのシーンでよく使われます。

 

 

事実に基づいて、論理的に考えて、問題解決に導く、という思考のプロセスのベースになるスキルだと考えてください。

 

 

事実に基づいて論理的に話すことで、説得力が上がり、信用してもらえるようになります。

 

 

ロジカルシンキングを使わず、悩みをそのままにしておくと、感情のコントロールができなくなり、正しい判断がつかなくなる、と著者は説明しています。

 

 

つまり、「ロジカルシンキング」は、悩み事を解消してくれ、感情に振り回されることなく、楽しい人生を送る上で最高のツールだ、とこの本では説明しています。

 

 

 

本書は以下の5部構成から成っています。

 

 

1.悩みが、なかなか解決できないワケ

 

2.好かれる女は、たまにロジカル

 

3.「悩む」習慣を「考える」習慣に変えるコツ

 

4.「ロジかわ女子」になる10種類の質問

 

5.「ロジかわ女子」になるための便利グッズ

 

 

 

この本の冒頭で著者は、「ライフステージが変わるたびに悩みは永遠に発生します、特に女性は。」と述べています。

 

 

悩みで一番問題なのは、悩むことでネガティブな感情やストレスが発生することです。したがって、悩みを解決させて溜めこまないこと、感情的にならないこと、が大切です。

 

 

 

次にこの本では、「男と女の脳の違い」について言及しています。男性は、1つのことに集中するのが得意で、論理的です。一方、女性は、複数のことを同時に進めることが得意で、感覚が優れています。

 

 

また、女性は、「ただ聞いてほしい」「共感してほしい」という傾向が強いことに対して、男性は、「解決策を求める」傾向が強い、と言われています。

 

 

あなたにもきっと思い当たることがたくさんあるのではないでしょうか。

 

 

 

そうした中で、好かれる男女に共通する法則として、「感覚的8割、ロジカル2割」のセンスを持っている、ことが挙げられる、と著者は言います。

 

 

感覚的とは、直感や自分が感じたことを大切にする力です。またロジカルとは、感覚的の反対で、物事を整理して組み立てる考え方です。

 

 

つまり、基本的には自分の感覚を大切にするのですが、ちょっとだけロジカルに考えることができる、この8:2のバランスがポイント、というのが著者の結論です。

 

 

次にこの本では、「感覚的」は好かれ、「感情的」は嫌われる、そして、「感覚」はコントロールできませんが、「感情」はコントロールできる、という違いを説明しています。

 

 

 

さらに、ネガティブな感情を整理、コントロールする際に、とっておきの方法として、次の3つを紹介しています。

 

 

1.感覚が落ち着くまで深呼吸する

 

2.まったく違うことを考える

 

3.自分が落ち着く方法を知っておく

 

 

この3つの方法は、心理学、脳科学的にも効果がある方法で、私もよく使っています。とくに深呼吸は、すぐに効果が出て、落ち着きを取り戻すことができる特効薬です。

 

 

深呼吸では、「吸う」ことより「吐く」ことに意識を向けると、より効果が出ます。

 

 

 

この本の中盤では「ロジカル」について詳しく解説されていて、「ロジカルシンキング」が身についていると、以下のような利点がある、と記されています。

 

 

◆ 人とのコミュニケーションが円滑にいく

 

◆ 仕事でミスが起きにくくなる

 

◆ 相手を説得できる、重宝される

 

◆ 頭の中を整理でき、問題を解決しやすくなる

 

◆ ふだんの生活で悩んでいたことも解消される

 

 

 

そして、「ロジカル」になるためのポイントは、次の2点

 

 

1.過去を振り返ったり、起きた現象を悲観的にとらえない

 

2.これからどうするかの解決策を出す

 

 

 

本書の後半では、「悩む」のではなく、「考える」習慣を身に着けるための方法として、以下の方法を説明しています。

 

 

◆ 自分が発する言葉に「数字を入れる」

 

◆ まず結論を話す

 

◆ 相手に意思決定してほしいことは何か、を伝える

 

◆ まず、木の「幹」になる結論を話して、「枝」としてポイントを3つ話す、その3つの詳細(=「葉」)を話す

 

 

 

これを「魅力的なプレゼンテーション」に置き換えれば、次の手順になります。

 

 

1.自分が解決できることは何か?

 

2.相手の抱える問題点は何か?

 

3.相手にとって、どんなメリットがあるのか?

 

4.相手に意思決定してほしいことは何か?

 

 

 

もう一つ、大切なスキルとして、相手のタイプに合わせて話すように心がけると、関係性がだいぶ違ってくる、というポイントがあります。ロジカルに分解してみると、人は以下の「4つのタイプ」に分類できます。

 

 

1.感情が低く、結果重視タイプ(結果を求める人、「それで?」が口グセ)

 

2.感情が高く、結果重視タイプ(イメージで話す人、「すごい」など感嘆詞が多い)

 

3.感情が低く、プロセス重視タイプ(研究者タイプ、説明が長い)

 

4.感情が高く、プロセス重視タイプ(関係性を大事にする、言いづらい本音を言わない)

 

 

 

あなたは、自分がどのタイプに属するか、自分自身で分かりますか。また、相手がどのタイプになるかを念頭に置きながら話を組み立て、話し方を変えれば、うまく伝わるようになるでしょう。

 

 

 

本書の最後では、ロジカルシンキングの観点から、大事な質問のスキルやチェックのポイントが紹介され、参考になります。主なものを以下に挙げておきますので、詳細はぜひ、本書を直接手に取って、お読みください。

 

 

◆ 抽象的な表現を4W2Hで、具体的にする

 

◆ 「事実」と「意見」を、しっかり区別して考える

 

◆ 「結論」と「根拠」が繋がっているかをチェックする

 

◆ モレやダブリがないかどうかをチェックする

 

◆ 問題解決やアイデア出しの際に、「収束」と「発散」を意識して使う

 

 

◆ 「現在の状態」と「理想の状態」の間に「プロセス」をはさむことで、「行動」につながる

 

◆ プロジェクトを進めるために、ベイビーステップのタスクに落とし込む

 

◆ タスクが、「発生型」か「設定型」か、「緊急度」と「重要度」の観点から優先順位をつける

 

◆ 「なぜ?なぜ?」を5回、繰り返す

 

 

 

これらはいずれも、たいへん重要な「ロジカルシンキング」のポイントですが、最後に紹介されている、「ロジカルシンキング」最も大切なポイントのひとつである「時間感覚」を身につける「3つのコツ」を記しておきます。

 

 

1.自分の1日の時間の使い方を知る

 

2.時間を予測し、タイマーで計測する

 

3.1分で考える習慣をつくる

 

 

あなたも本書を読んで、「ふだん使いのロジカルシンキング」を身につけてみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を

 

 

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