書評ブログ

『商業経営の精神と技術』

戦後日本の流通業の半分を指導したと言われる、著名コンサルタントが書いた「商業経営の真髄」が分かる本があります。

 

 

本日紹介するのは、チェーンストア経営研究団体「ペガサスクラブ」を主宰し、経営コンサルタントとして活躍した故・渥美俊一さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

渥美俊一『商業経営の精神と技術』(商業界)

 

 

この本は、昨日紹介した井上一生さんの『経営道』(エーアイ出版)にて紹介され、ぜひ読んでみたくなって読了した、商業経営の本質が分かる書籍です。

 

 

 

本書は以下の6部構成から成っています。

 

 

1.商業復権への道

 

2.ビジョンと経営戦略

 

3.商品と仕入れの原則

 

4.店舗の本質

 

5.成長の経営数字

 

6.組織・管理・教育

 

 

本書の冒頭で著者は、この本は自分たちの永遠の命題である「正しい商人として、社会と事業とに対していかなる姿勢をとるべきか」について、著者の商業経営コンサルティング30年間の経験を踏まえた提案をまとめたものだ、と述べています。

 

 

そういう意味で本書は、戦後日本チェーンストアの経営を指導してきた第一人者渥美俊一さんのコンサルティングの集大成とも言える書です。

 

 

著者の渥美さんはもともと読売新聞社の商店経営を担当する主任記者で、出版社の株式会社商業界が発行する図書と雑誌をむさぼるように読んでいた、ということです。

 

 

渥美さんは、昭和37年に、第一に「人材と資産を準備するビッグストアづくり」を行い、次いで「本格的な生活提案のできるチェーンストアづくり」へ向かうという、二段構えの「半世紀プロジェクト」を意図して、運動団体を組織しました。

 

 

そうした中で著者は、「商業はどうあるべきなのか」、「商業人の喜びと生き甲斐はどこに求めるべきなのか」、「毎日何を研鑽すべきものなのか」など、根本的な商人の姿勢について、伝えていきたいという思いに動かされます。

 

 

そして、「商業の本質とその王道」について、新しい情勢も加味した啓蒙書がぜひとも必要である、という問題意識のもとで本書が生まれ、以降長年にわたって商業経営を行う人々に読み継がれています。

 

 

本書では、経営戦略、商品と仕入れの原則、店舗の本質(店づくり)、計数管理の要諦、組織や教育など、商業経営にとって重要な点はすべて網羅されています。

 

 

その詳細についてはぜひ、本書を実際に手元に置いて、日々確認しながら経営をしていただきたいと思います。

 

 

すべての商業経営に携わる経営者・経営幹部の方々に、本書を心から推薦します。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を

 

 

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