書評ブログ

知的生活のための『大人の思想』

知的生活を再考し、「逆転の思想と発想のヒント」を与えてくれる本が出版されました。本日紹介するのは「知的生活」を唱える作家・外山滋比古さんが書いた、こちらの新刊書です。

 

 

外山滋比古『大人の思想』(講談社ワイド新書)

 

 

 

この本は、1983年に刊行した『ライフワークの思想』を大幅に加筆・再構成し、タイトルともなった冒頭部分の「大人の思想」を新たに書き下ろしてできた書です。

 

 

著者の外山滋比古さんは、1923年生まれで間もなく92歳になる現在も、現役で執筆活動をして「知の創造」を続けています。私が「人生の師」と仰ぐ生き方をしている方です。

 

 

本書は以下の4部構成から成っています。

 

 

1.大人の思想

 

2.知的生活再考

 

3.島国考

 

4.フィナーレの思想

 

 

外山さんは物事を俯瞰して見ることができる人で、視点を引いて、広く大きく見ることができるために、新たな見方・考え方を著書から学ぶことができます。

 

 

また、世の中の新しい動きの背景にある、根本的な「原理原則」を捉えることができるヒントを与えてくれるので、外山さんの言っていることはいろんな分野に応用ができます。

 

 

本書の冒頭にある「知的メタボリック症候群」というのは聞いたことがない表現できたが、情報社会の中で私たちが「情報過多」になってしまって「自分で物事を考える力がなくなる」ことを憂えています。

 

 

睡眠や体を動かす(とくに散歩はいい)ことによって、知識を忘れることが重要で、そうした中へまた新たな知識が入って、新しい発想が出てくる、ということです。

 

 

また、挫折や失敗など、悪条件に直面するがゆえに、「復元力」によって、以前よりも力がついてレベルアップできる、というのは印象的でした。

 

 

また、「人生とは自分という雑誌を編集しつづけること」と著者は述べていて、人生を芸術にすることこそ、最高の知的生活だとしています。

 

 

また、上記構成の3番目では、「島国考」として、我が国が同じ島国として近代化の手本としてきたイギリスのパブリックスクール保守の考え方について紹介している部分は興味深いです。

 

 

最後の部分では、人生は短距離走ではなく、マラソンだとして喩えていて、最初のスタートでの差は大した問題ではない、としています。

 

 

マラソンである以上、「折り返し点」をしっかりと意識して、自らのライフワークを折り返し点では明確にする必要があると説いています。

 

 

会社員の場合は、定年で折り返しと考えるのでは遅すぎで、できるだけ早く折り返し点を見つけることが大切です。

 

 

あなたも本書を読んで、人生の「折り返し点」を意識して、人生の「復路」ではゴール(目標)に近づくよう努力してみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!

 

 

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