『脳の意識 機械の意識-脳神経科学の挑戦』

2018.03.20 (火)

「物質と電気的・化学的反応の集合体にすぎない脳から、なぜ意識は生まれるのか」という問いに多くの哲学者や科学者が悩まされている、その「意識」という謎の領域に切り込み、人間と機械の関係をが変わる未来を描いている本があります。

 

 

本日紹介するのは、東京大学大学院准教授、ドイツのマックス・ブランク研究所客員研究員渡辺正峰さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

渡辺正峰『脳の意識 機械の意識-脳神経科学の挑戦』(中公新書)

 

 

この本は、クオリアニューロンなどの知見を手がかりに、さらには実験成果などを踏まえて、人工意識の可能性に切り込んでいる書です。

 

 

 

本書は以下の6部構成から成っています。

 

 

1.意識の不思議

 

2.脳に意識の幻を追って

 

3.実験的意識研究の切り札

 

4.意識の自然則とどう向き合うか

 

5.意識は情報か、アルゴリズムか

 

6.脳の意識と機械の意識

 

 

 

この本の目的について、著者は冒頭で、次の2点を挙げています。

 

 

◆ 奥深い「意識」の問題を読者に知ってもらうこと

 

◆ 一つの提案を通して、「意識」の問題に突破口を開くこと

 

 

 

著者の渡辺さんは脳神経科学を専門とし、哲学者ジョン・サールが言う「脳を研究して意識を扱わないのは、胃を研究して消化を扱わないようなもの」を地でいっている、ということです。

 

 

 

本書の前半では、「意識」クオリア、すなわち「見える」「聴こえる」という「感覚意識体験」と定義しています。

 

 

そして、紙面上に図形があるのに「視覚クオリア」がない、逆に図形がないのに「視覚クオリアがある」という多様な目の錯覚を体験しながら説明しています。

 

 

さらに、意識の源としての「ニューロン」という脳の解剖学的単位による神経伝達の仕組みを、著者は解説しています。

 

 

私たちは、ニューロン活動の産物であることは、現代脳科学の知見からほぼ間違いないそうです。「あなたはニューロンの塊にすぎない」というDNAの二重らせん構造を発見したフランシス・クリックの言葉も紹介しています。

 

 

 

続いて、この本の中盤では、意識の科学のこれまでの歩みが、先人たちのドラマを交えながら概説されています。

 

 

ここは「意識の自然則」の必要性を実感するために、意識の何が問題であるか、そして何が未知の部分として残っているかを正しく把握するために解説されているものです。

 

 

 

本書の後半では、意識の真の問題、難しさに迫っていきます。意識が脳に宿ることの真の不思議さを実感した時には天地がひっくり返るごとき衝撃を受ける、と著者は言います。

 

 

そいて、脳のどこにもブラックボックスがないのに意識が宿る、ということが衝撃なのだそうです。

 

 

さらに、脳を用いて意識の自然則を検証するのですが、ここには限界がある(脳から無理に情報を抽出することはできない)ため、機械に意識を移してテストする試みが紹介されています。

 

 

つまり、機械への意識の移植です。機械の意識のテストを思考実験として用いて意識の自然則を考えます。

 

 

 

以上を踏まえて、この本の最後では、技術的な展望が記されています。著者の結論は、人間の意識を機械に移植することは、はるか彼方の夢と言われているが、その夢が実現する日は意外にも早く来るのではないか、ということです。

 

 

脳科学の幼少期が終わり、大きな転換点を迎えている時代だと著者は言います。

 

 

あなたも本書を読んで、脳の意識と機械の意識について、科学的な考察を学んでみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を

 

 

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