『逃げ出す勇気』

2018.06.20 (水)

現代の日本は「逃げ出す」ことが許されない社会になっていますが、生きることを楽にするための「逃げ出す」方法が書かれた本があります。

 

 

本日紹介するのは、東京大学医学部を卒業し、精神科医、マンガ原作者、作家ゆうきゆうさんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

ゆうきゆう『逃げ出す勇気 自分で自分を傷つけてしまう前に』(角川新書)

 

 

この本は、困難や理不尽に対して、バカ正直に真正面から立ち向かって手傷を負うのではなく、一旦引いて戦局を見直し、できるだけ傷を負わずに難局を乗り切る、という意味の「戦略的撤退」という、「逃げ出す」ことについて記した書です。

 

 

 

本書は以下の5部構成から成っています。

 

 

1.現代社会は逃げ出しにくい

 

2.真正面から立ち向かわない

 

3.逃げ道と逃げ場所を作る

 

4.面倒な人間関係から逃げ出してみよう

 

5.幸せのかたち

 

 

 

この本の冒頭で著者は、鎌倉市図書館「学校を休んで図書館へいらっしゃい」という、夏休み最後の時期のツイートを紹介しています。

 

 

もうすぐ二学期で、学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、図書館を逃げ場所として思い出してもらおうという思いからの呼びかけです。

 

 

そこには、「学校は、いじめられてつらい思いをしてまで行くようなところじゃない。長い夏休みだと思って、欠席してください。そして16歳まで生き延びてください。」という、漫画家の西原理恵子さんのリレーエッセイの言葉と相通じるものがあります。

 

 

 

現代の日本が「逃げ出せない」社会になってしまった理由として、著者は以下の3つの要因を挙げています。

 

 

1.結果が見えづらい仕事が増えた

 

2.スピード社会がもたらす焦りと疲労

 

3.SNSの「いいね」プレッシャー

 

 

 

そうした中で本書では、再び立ち向かうための「戦略的撤退」を提唱しています。

 

 

それは、最終的に生きていれば勝ち、という面と、みんな平等にストレスを抱えていて、ストレスは無駄じゃない、ということです。

 

 

 

また、クウェート大学ヒューダ・ハッサン博士次の言葉を、この本では紹介しています。

 

 

「明るい面や楽しい面ばかりを考える人ほど、総じて意欲的になり、努力を継続できる」

 

 

また同博士は、明るさの度合いと昇進スピードが比例することも主張しています。

 

 

 

実は、人間は狩猟によって生活を成り立たせてきて、危険がいっぱい、命がけの生活をしてきたため、常に最悪を想定できる危機管理能力の高いDNAを持った人が生き残り、子孫を残してきました。

 

 

したがって、「常に最悪を想定できる人」が我々の子孫で、人間がネガティブなのは当たり前なのです。

 

 

 

また、完璧主義の人行動を先送りにしてしまう傾向があるため、脱・完璧主義の方法として、次の3つを提唱しています。

 

 

1.適当でもいいから早くやってしまう。3割の完成度でいいから5倍のスピードでやる。

 

2.ささやかなことでも自分を褒める

 

3.心理学者ベルナルド・ワイナーの原因帰属マトリックスを活用する

 

 

ワイナー「原因帰属」理論とは、人間が失敗・成功した時に、その原因を考えようとしますが、そのパターンを4つに分類する理論です。

 

 

まず、「内的要因(自責)」「外的要因(他責)」の2つに分け、それぞれに変化しない「安定要因」変化する余地がある「不安定要因」を組み合わせます。

 

 

内的要因と安定要因の組み合わせなら「自分の能力」内的要因と不安定要因なら「自分の努力」外的要因と安定要因なら「課題の難易度」外的要因と不安定要因なら「運」という問題になります。

 

 

 

この本の後半では、面倒な人間関係から逃げ出す方法が記されていて、紹介されているコツは実践的で役に立ちます。以下のような方法です。

 

 

◆ 所属する集団を増やすと疲れない

 

◆ SNS疲れでは、自分を閉じて逃げ出す

 

◆ 女性は「共感」を求め、男性は「解決」を求める

 

◆ 人は「警告」に反抗する

 

◆ 「怒り」を「困った」に転化する

 

 

◆ 連帯感の押し付けから逃げ出す

 

◆ デリカシーのない人には近づかない

 

◆ 「悪魔の質問」を「天使の質問」に変える

 

◆ 他人を変えることはできない

 

◆ 「課題の分離」で罪悪感や無力感から逃げる

 

 

 

この本の最後には、「幸せのかたち」について記されています。イギリスに、こんなことわざがあります。

 

 

1日だけ幸せでいたければ、床屋に行け

 

1週間だけ幸せでいたければ、車を買え

 

1カ月だけ幸せでいたければ、結婚しろ

 

1年だけ幸せでいたければ、家を建てろ

 

しかし一生幸せでいたければ、正直になることだ

 

 

 

そして、結論として、「幸せとは、自分の気持ちに正直に、自分の足で進んでいる状態、および実感のこと」と述べています。

 

 

つまり、幸せとは行動を伴う局面において実感できる性質のものなのです。

 

 

あなたも本書を読んで、「今いる場所から逃げ出す」のは、「今より幸せになる」ということを実感してみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を

 

 

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