書評ブログ

『内臓脂肪を最速で落とす 日本人最大の体質的弱点とその克服法』

「内臓脂肪を取らない限り、病気の進行を止められない」と指摘し、「日本人の体質がかかえる最大の弱点が、内臓脂肪が付きやすいこと」と述べている本があります。

 

 

本日紹介するのは、京都大学大学院医学研究科を修了、京都大学医学博士で、内科医奥田昌子さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

奥田昌子『内臓脂肪を最速で落とす 日本人最大の体質的弱点とその克服法』(幻冬舎新書)

 

 

この本は、内臓脂肪の問題と、最速で落とす方法について、しっかりした研究から得られた最新の知識をもとに、わかりやすく解説した書です。

 

 

 

本書は以下の5部構成から成っています。

 

 

1.そもそも内臓脂肪ってなんだ?

 

2.内臓脂肪は万病のもと!

 

3.内臓脂肪を落とすために何を、どう食べるか

 

4.内臓脂肪が落ちる生活習慣

 

5.読むほどにやせる内臓脂肪こぼれ話

 

 

 

この本の冒頭で著者は、リンゴ型肥満洋ナシ型肥満の違いを説明して、男性と女性では、内臓脂肪皮下脂肪の付き方が異なる、としています。

 

 

但し、脂肪は食べものがなくなったときに備えたエネルギーの貯蔵庫で、炭水化物蛋白質に比べて、同じ重さに2倍以上のエネルギーが入っているため、効率よく蓄えることができます。

 

 

 

内臓脂肪がなぜ悪いかということについて著者は、以下の作用をする悪い物質を分泌することを挙げています。

 

 

◆ 血圧を上げる

 

◆ 血糖値を上げる

 

◆ 動脈硬化を進行させる

 

◆ 血管の中で血を固まらせて脳梗塞や心筋梗塞を招く

 

 

すなわち、内臓脂肪が増えると悪い物質の合成が高まって、生活習慣病(メタボリックシンドローム)を引き起こすのです。

 

 

 

続いて本書では、日本人は白人男性と比べ、皮下脂肪が少なく内臓脂肪が多い体質であると指摘しています。

 

 

内臓脂肪の蓄積は、万病のもとになっていて、動脈硬化という共通のゴールに向かう、と著者は説明しています。具体的には以下の症状を引き起こします。

 

 

◆ 糖尿病

 

◆ 便秘、頻尿

 

◆ 逆流性食道炎

 

◆ 腰痛

 

◆ 胆石

 

◆ 骨粗鬆症

 

◆ 肝臓がん、大腸がん、子宮体がん、膵臓がん、腎臓がん、乳がん

 

◆ アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症

 

 

 

とくに、内臓脂肪ががんを招くメカニズムとして、インスリンが関係していることがわかってきた、とこの本では解説しています。以下のようなメカニズムです。

 

 

◆ 内臓脂肪が増えるとインスリンの効き目が悪くなる

 

◆ 膵臓がインスリンの分泌量を増やす

 

◆ 濃い濃度のインスリンは、体の細胞が自動的に死ぬアポトーシスという現象を起こりにくくさせる

 

◆ 本来、死ぬべきがん細胞が死なずに増え続ける

 

◆ 高濃度のインスリンと脳の血管に起きた動脈硬化がアルツハイマー型認知症を起こす

 

 

 

さらに、歯周病が進むと、歯周病菌が動脈硬化を進行しやすくすること、脳の血管に歯周病菌がたくさん入り込み、アルツハイマー型認知症を招くことが研究で分かってきました。

 

 

歯周病菌と内臓脂肪は深く結びついていて、歯周ポケットで歯周病菌が増えると、菌と戦うために歯茎が様々な物質を分泌し、その中にインスリンの効き目を悪くする悪玉物質と同じものがある、ということです。

 

 

そうすると歯茎を支える骨がやせ、歯周病菌の死がいが毒素をまき散らし、この毒素が内臓脂肪に働きかけて悪玉物質をさらに増やし、インスリンの効き目を悪くするという悪循環に入っていくのです。

 

 

 

本書の後半では、内蔵脂肪を落とすための食べものや、内臓脂肪が落ちる生活習慣が具体的に書かれていて、ぜひお読みになることをお薦めします。

 

 

 

詳細はぜひ、この本を手に取って確認いただきたいのですが、食べものでは、以下のことがポイントになります。

 

 

◆ 揚げるより焼く、焼くより煮る

 

◆ 摂取カロリーを少し減らすだけで内蔵脂肪が1年後にごっそり落ちる

 

◆ ご飯の量を少し減らす、トーストを薄切りに変える

 

◆ 脂肪が付きにくい果物はイチゴ

 

◆ アルコール飲料による違いはなく、食欲を高め、内臓脂肪の蓄積を促すホルモンを分泌させる

 

◆ 締めのラーメンより、飲む前のおにぎり1個

 

◆ 青魚、海藻、山芋、コンニャク、ゴボウ、オクラ、納豆

 

 

 

また生活習慣では、次のポイントが重要です。

 

 

◆ 有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、サイクリング、水泳)

 

◆ 筋トレ

 

◆ 筋トレを軽く行ってから有酸素運動をするのがベスト

 

◆ 喫煙と睡眠不足は大敵

 

◆ 寝酒、夜遅くまでのパソコン、スマホ、テレビは大敵

 

 

 

この本を読むと、内臓脂肪がいかにすべての病気の温床になっているかがわかります。とくに、歯周病と結びついた時に、その生活習慣病や認知症を招くメカニズムが加速してしまうことが、よく分かります。

 

 

あなたも本書を読んで、内臓脂肪を最速で落とす方法を学んでみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を

 

 

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