『ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム』

2017.11.28 (火)

「イノベーションの成否を分けるのは、顧客データや市場分析、スプレッドシートに表れる数字ではない。鍵は “ 顧客の片づけたいジョブ(用事・仕事)” にある。」と提唱している本があります。

 

 

本日紹介するのは、ハーバード・ビジネススクール教授で、「イノベーションのジレンマ」を説き、「最も影響力のある思想家トップ50」の1位に2度選ばれているクレイトン・M・クリステンセンほかが書いた、こちらの書籍です。

 

 

クレイトン・M・クリステンセン『ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム』(ハーパーコリンズ・ジャパン)

 

 

この本は、イノベーションを学ぶための本、いうならば私たちの生活を進歩させるために乗り越えていく課題についての本です。つまりプログレス(進歩)についての本だ、ということです。

 

 

 

本書は以下の3部構成から成っています。

 

 

1.ジョブ理論の概要

 

2.ジョブ理論の奥行きと可能性

 

3.「片づけるべきジョブ」の組織

 

 

 

また、これらがさらに、以下の通り、合計10の章に分かれています。

 

 

1.ミルクシェイクのジレンマ

 

2.プロダクトではなく、プログレス

 

3.埋もれているジョブ

 

4.ジョブ・ハンティング

 

5.顧客が言わないことを聞き取る

 

 

6.レジュメを書く

 

7.ジョブ中心の統合

 

8.ジョブから目を離さない

 

9.ジョブを中心とした組織

 

10.ジョブ理論のこれから

 

 

 

この本の冒頭で著者は、「本書の目的は、成功を収めた過去のイノベーションを称えることではない。あなたにとってはるかに重要なこと-これからのイノベーションを予測し、生み出すための本である。」と述べています。

 

 

そして次のように著者は問いかけています。

 

 

「顧客が新しい商品を人生に引き入れる決断を下したとき、その根底に存在した因果関係とは何か?どんなジョブ(用事、仕事)を片づけたくて、その商品を「雇用」したのか?」

 

 

顧客のジョブを理解する基盤を築き、戦略を立てれば、運に頼る必要はなくなります。運任せの状況の他社を尻目に、あなたは運に克つことができる、と著者は言います。

 

 

競争する相手が変わり、優先順位が変わり、そして何よりだいじな結果が変わる。そろそろ、行き当たりばったりのイノベーションと決別するときだ、と本書では述べています。

 

 

 

本書の前半では、イノベーションの予測はむずかしいが、「片づけるべきジョブ理論」ならそれが可能で、ジョブに基づいて区切ったセグメントにフォーカスすることで解決する、ことが説明されています。

 

 

また、ほとんどの企業は、顧客のジョブの機能面ばかりに重点を置いているが、感情的および社会的側面の発見にも同等の注意を向けるべきだ、と著者は指摘しています。

 

 

次に、顧客の真に「片づけるべきジョブ」を理解することは、現実にはそうとう難しい、と本書では説明しています。顧客の行動について集めたデータは客観的に見えてもじつは偏っていることも多いからです。

 

 

そのためには、顧客を注意深く観察し、丁寧なやり取りを重ねる必要がある、と著者は言います。そして、顧客のジョブを理解したら、次のステップはそれを完璧に片づける解決策を生み出すことです。

 

 

 

この本の後半では、ジョブを明確に定義し、そこにフォーカスできる組織にある「4つの恩恵」を以下の通り、紹介しています。

 

 

1.意思決定の分散化

 

2.資源の最適化

 

3.意欲の向上

 

4.適切な測定能力

 

 

 

本書の最後には、「イノベーションの仕組み、すなわちイノベーションが成功する本当の理由がわかれば、あなたの努力を運任せにする必要はなくなる。」という結論が再度、記されています。

 

 

あなたも本書を読んで、『イノベーションのジレンマ』の著者・クリステンセンによる、最新のイノベーション予測のための「ジョブ理論」を学んでみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を

 

 

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