『働く大人のための「学び」の教科書』

2018.03.07 (水)

100年ライフを生き抜くスキルとして、企業・組織で働くホワイトカラーのみなさんが、働きながらいかに学ぶことができるか、に関するヒントを論じた本があります。

 

 

本日紹介するのは、東京大学・大学総合教育センター 准教授中原淳さんが書いた、こちらの新刊書籍です。

 

 

中原淳『働く大人のための「学び」の教科書』(かんき出版)

 

 

この本は、「人生100年時代」と言われ、健康で働いていられる寿命が80年になるという、仕事人生が「長期化」する現代において、私たちはいかに「学びに満ちた人生」を送って、「長期化する仕事人生」を完走すべきかを述べた書です。

 

 

 

本書は以下の4部構成から成っています。

 

 

1.僕たちはなぜ学び続けなければならないのか?

 

2.「大人の学び」3つの原理原則

 

3.「大人の学び」7つの行動

 

4.学び上手さんの「学びの履歴書」から学ぶ

 

 

 

この本の冒頭で著者は、「長期化する仕事人生を全うするための研究」をする中で、現在は「キャリアを登って下りて、そして新たに登る時代」だと述べています。

 

 

つまり、ピークに達した自分のキャリアを横ににらみつつ、長い仕事人生を全うするべく、いったんは「下山」を行ったり、再び山に向かう「再登山」が求められているのです。

 

 

そうした中で、下山で遭難する人たちの共通点として、「学び直すこと、変化することから逃げてしまった人」が挙げられると著者は指摘しています。

 

 

それは、「変化」のなかで新たに必要となるスキルや知識を学び直すこと、さらにはそうした学び直しをもとに、自分を「立て直す」ことを行わなかったこと、を意味します。

 

 

つまり、過去の成功体験に「あぐら」をかいたり、変化することをためらってきてしまった、ということです。

 

 

 

本書の中で著者は、長期化する仕事人生を前に、「大人の学び」を勧めています。「大人の学び」とは、「自ら行動するなかで経験を蓄積し、次の活躍の舞台に移行することをめざして変化すること」です。

 

 

これからの時代を生き抜く人は、新たな環境変化に対して「好奇心」や「興味」を失うことなく、自分を常にモニタリングし、自ら立て直していくことが求められます。

 

 

 

この本では、「大人の学び」には、コンピュータのOSに当たる「土台」、すなわち、すべての基盤になる考え方として、次の「3つの原理原則」が大切だと提唱しています。

 

 

1.背伸びの原理

 

2.振り返りの原理

 

3.つながりの原理

 

 

最初の「背伸びの原理」とは、楽しく感謝されることに、まずはチャレンジしてみることです。現状の居心地のいい「コンフォートゾーン」の少し外側の「ストレッチゾーン」に自らを置くことです。

 

 

さらに外側になる「パニックゾーン」にいると、逆に不安に苛まれたり、心理的混乱をきたしかねません。

 

 

 

次の「振り返りの原理」は、英語では「リフレクション」と言い、定期的に3つの問いと向き合う習慣をつけることです。

 

 

1.What ?(過去に何が起こったのか?)

 

2.So what ?(どのような意味があったのか?何がよくて何が悪かったのか?)

 

3.Now what ?(これからどうするのか?)

 

 

 

3番目の原理原則である「つながりの原理」とは、成長には他者からの支援が不可欠、ということです。

 

 

著者が日本企業の職場で能力を伸ばしている経験の浅いビジネスパーソンを研究した結果、次の3つの支援を他人から受けていたそうです。

 

 

◆ 業務アドバイス

 

◆ 振り返りの促進

 

◆ 励まし・承認

 

 

 

この本の中盤では、これまでの土台となる3つの原理原則のもとで、「大人の学び」を加速する、以下の「7つの行動」を説明しています。

 

 

1.タフアサインメント(=タフな仕事)から学ぶ

 

2.本を1トン読む

 

3.人から教えられて学ぶ

 

4.越境する

 

5.フィードバックをとりに行く

 

6.場をつくる

 

7.教えてみる

 

 

この「7つの行動」の中で、私の心に最も響いたのはやはり、2番目の「本を1トン読む」です。

 

 

この言葉は、ヤフー株式会社の宮坂学社長の言葉からとったそうですが、「本を読む」ことには次の2つのメリットがある、と著者は言います。

 

 

◆ 本を読むとは「自分のなかに地図をもつこと」

 

◆ 本を読むことは「他者の経験や思考を代理学習すること」

 

 

私もまったく同感です。ちなみに本書によれば、本1トンとは、単行本1冊400グラムとして、サラリーマンの平均通勤時間116分(=年間2万5520分)1冊読むのに3時間と計算して、1年で141冊、56.4kg18年で2,538冊、1トンになるそうです。

 

 

その他の行動についても、インプットだけでなくアウトプットやスループット(考える)が重要、あるいは「フィードバックをとりに行く」では「ジョハリの窓」について解説してあるなど、中味の濃い説明が数多く出てきます。

 

 

詳細について興味のある方は、ぜひこの本を手に取ってお読みください。

 

 

 

本書の最後には、「大人の学び」を実践する、30代・40代の計7名のビジネスパーソンが登場します。

 

 

この7名の「学びの履歴書」は、読者にとってロールモデル(実践のお手本)になるように、「3つの原理原則」「7つの行動」が詰まった内容になっています。

 

 

この7名の行動様式や姿勢・態度などを手本にすることで、モチベーション向上、プラン作成のヒント、アクション促進につなげることができる、と著者は述べています。

 

 

この7名のビジネスパーソンはそれぞれ、「大人の学び」を通じて、至言といえる印象的な言葉を残しています。例えば、以下のような言葉です。

 

 

「人生観・価値観とは、所属する職場や参加しているコミュニティによって左右される。」

 

 

「世界を広げるには自分が動くしかない。ということは、動けば世界が広がっていく。その先で自分の思わぬ展開が、それこそ “ 降ってくる ” ということは起こるのです。」

 

 

「“ 源流に学ぶ ” ということと、“ 誰に学ぶか ” を大事にしています。」

 

 

あなたもこの本を読んで、人生100年時代に必須となる「大人の学び」を実践してみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を

 

 

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