書評ブログ

『はじめての八十歳』

膝の手術のために長期入院した最中に80歳を迎えて、その心境をありのままに綴った本があります。

 

 

本日紹介するのは、広告会社を経て独立し、作家として活躍する山藤章二さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

山藤章二『はじめての八十歳』(岩波書店)

 

 

この本は、著者の山藤さんが怪我で入院中に若い頃は気づかなかったこと、思いがけない発想など、脳裏に浮かぶあれこれを、筆の向くまま綴った書です。

 

 

 

本書は以下の5部構成から成っています。

 

 

1.気がつけば「わけのわからんこと」だらけ

 

2.必要のない情報に一喜一憂するのはつまらん

 

3.「論より感覚」こそが偏屈哲学の面白さ

 

4.以前は “ 虫の眼 ” で、今は “ 鳥の眼 ” で世相を眺め見る

 

5.私、ただいま極めてシアワセな老人です

 

 

 

この本の冒頭で著者は、「面白いもので、年をとると、若い頃には気がつかなかった些事に気がついたり、思いがけない発想をすることが、しばしばある。」と述べています。

 

 

ただ、老人にとっての障害物は「時代」で、とても「今まで人間」の感覚では追いつけず、「わけのわからないこと」だらけになっていた、と言います。

 

 

そして著者の気に入っている箴言で、次のような言葉があります。

 

 

「人生は砂時計。砂が落ちはじめたら、もう果てるまで見守るしかない」

 

 

そう思って自分の余命を考え、残された砂はあとわずか、と感じるのだそうです。

 

 

 

また、台風、情報、天職、五感など、思いつくままのことについて、今感じることをこの本に綴っています。

 

 

さらに、カネ、踊り、煙草、貧富、復活、ゲーム、スポーツなど、著者の思いや発想は幅広く展開していきます。

 

 

 

最後に、老人にとって共通の敵である「孤独」について記しています。そして、それを脱するには、自問自答がいい、と言います。

 

 

あなたも本書を読んで、「はじめての80歳」の思いについて考えてみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を

 

 

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