『銀行員は生き残れるか』

2019.04.06 (土)

「銀行業務は必要だが、今の銀行は不要だ」と予測したビル・ゲイツの言葉を紹介し、それが現実となりつつある今の日本の銀行はどう変わらねばならないか、銀行員たちの人生はどうなっていくのか、について考察している本があります。

 

 

本日紹介するのは、上智大学卒業後、電機メーカー勤務を経て記者となり、金融専門誌、証券業界紙を経験、株式会社きんざいに入社して『週刊金融財政事情』編集部デスク、その後金融業界専門の記者として仕事をして、現在はフリーとして活動している浪川攻さんが書いた、こちらの新刊書籍です。

 

 

浪川攻『銀行員は生き残れるか』(悟空出版)

 

 

この本は、厳しい経営環境のなかに立たされて苦悩し、デジタル技術を駆使した効率化に本気で取り組むなど、大きく変革を始めた日本の銀行の未来について、メガバンクのほか、とくに地方銀行にも焦点をあてて論じている書です。

 

 

 

本書は以下の5部構成から成っています。

 

 

1.メガバンク 5年後の銀行員

 

2.苦悩する銀行

 

3.ノルマと異動過多で疲弊する銀行員

 

4.加速する「地銀失墜」の現実

 

5.銀行業界の未来

 

 

 

この本の冒頭では、地域のインフラとして機能する「銀行の未来」について、著者が考える理想の銀行ストーリーが描かれています。

 

 

AIなどデジタル技術の導入によって、多くの銀行ルーティーン業務が自動化・効率化される中で、改めて銀行員という人間が行うサービスにスポットを当てて記されています。

 

 

その象徴が「復権する銀行の有人窓口」「重用されるベテラン銀行員」です。そのほか「保育士のいる銀行」、「子ども食堂の開設」、「高齢者にやさしい銀行」など、社会が求めるニーズに応える未来の銀行の姿が示されていて興味深く読めます。

 

 

 

続いて、加速する銀行変革の動きが解説されていて、都市銀行5行の10万人、地方銀行64行の13万人、第二地銀41行の4.4万人、信託銀行4行の2.2万人をはじめ、ゆうちょ銀行1.3万人、信用金庫261の10.6万人、信用組合148の1.9万人など計40万人を超える「銀行員」を待ち受ける予測しています。

 

 

 

ポイントは以下の通りです。

 

 

◆ デジタラーゼーションの波

 

◆ スルガ銀行とウェルズファーゴの共通点(不正の構図)

 

◆ 歯止めがかからない収益減少のトレンド

 

◆ 過剰なノルマと異動・転勤で疲弊する銀行員

 

◆ 営業現場の正確な情報を踏まえない銀行本部の的はずれな目標指示

 

 

◆ 地銀業界に広がっているアパマンローン問題

 

◆ 金融庁による厳しい経営指導

 

◆ 社会的要請をビジネスにできない銀行業界

 

◆ 富裕層マーケットで伸びる保険代理店&IFA(Independent Financial Adviser=インデペンデント・フィナンシャル・アドバイザー)

 

◆ 銀行を脅かすフィンテック・プレーヤー

 

 

 

こうした銀行ビジネスモデル崩壊のプロセスについては、先月刊行した3冊目の拙著『銀行員転職マニュアルー大失業時代を生き残る銀行員の「3つの武器」を磨け』(きずな出版)の問題意識と共通しています。

 

 

2019年3月15日付ブログ記事書評を掲載しています。

 

『銀行員転職マニュアル 大失業時代を生き残る銀行員の「3つの武器」を磨け』

 

 

また、著者の浪川攻さんの前著である『銀行員はどう生きるか』(講談社現代新書)でも、日本の銀行の変革について詳述されていますので、併せて読まれることをお薦めします。

 

 

2018年10月12日付ブログ記事書評を掲載しています。

 

『銀行員はどう生きるか』

 

 

この本の最後では、金融庁が問題視している「日本型金融排除」について述べられています。

 

 

つまり、高い信用力の企業には積極的に貸出しを行い、信用力の低い企業は徹底的に排除する、という銀行の貸出し態度です。

 

 

ただそれを生み出しているのは決して一人ひとりの銀行員の資質ということではなく、銀行が抱え込んだ構造的な欠陥である、と著者は指摘しています。

 

 

 

そうした問題意識で、銀行員はさまざまな仕事や領域で十分に活躍する余地がある、という見解は、まさに先に紹介した拙著『銀行員転職マニュアルー大失業時代を生き残る銀行員の「3つの武器」を磨け』(きずな出版)と同じ見方です。

 

 

 

あなたも本書を読んンで、日本の銀行の未来および銀行員の将来について、考えてみませんか。

 

 

 

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