書評ブログ

『フランス流 しまつで温かい暮らし』

フランス人の食やインテリアを通して、「お金をかけずに生活が豊かになる暮らしの工夫」を伝えてくれる本があります。

 

 

本日紹介するのは、21歳で仏ブルゴーニュ大学に留学し、フランス企業に4年間勤務した後、26歳でフランス人と結婚して翻訳やコーディネートの仕事をするペレ信子さんが書いた、こちらの新刊書籍です。

 

 

ペレ信子『フランス流 しまつで温かい暮らし フランス人は3皿でもてなす』(講談社の実用BOOK)

 

 

この本は、フランス人の日常生活「意外に質素で手抜き上手」であることを述べて、「楽しいときも、哀しいときも、家が温かい場所でありますように」という思いを込めた「わが家の家づくり」を著者のペレ信子さんが紹介している書です。

 

 

 

本書は以下の4部構成から成っています。

 

 

1.フランス流しまつな日常

 

2.「温かい家」を作りたい

 

3.フランス人が大切にすること

 

4.テーブルコーディネートレッスン

 

 

この本は全体を通して、とにかく魅力的で美しい写真が多く配置されています。

 

 

とくに季節ごとに紹介されている以下の家の飾りつけテーブルコーディネート、さらには「春の3皿」「夏の3皿」といった形で、著者が家に人を招く時の「定番料理」のレシピと写真は見ているだけで楽しくなってきます。

 

 

◆ 春の家(玄関にミモザのリース、若草色と黄色でまとめたコーディネート)

 

◆ 夏の家(すだれ、オレンジ・グリーン・イエローなどカラフルな色)

 

◆ 秋の家(枯れ葉のにおい、オレンジ・赤・黄色・緑で紅葉をイメージ)

 

◆ 冬の家(クリスマスコーディネート、赤×緑のインテリア)

 

 

 

文字だけでは到底、本書の魅力を伝えることはできませんが、少しでもイメージが湧くように、季節ごとの「3皿の料理」メニューを次に紹介します。

 

 

◆ 春の3皿; アスパラと卵のスコット焼き、ローストポーク春キャベツ煮込み、ブラマンジェいちごソース

 

◆ 夏の3皿; ニース風サラダ、トマトのファルシ、赤い果実のクラフティ

 

◆ 秋の3皿; サーモンのリエット、ブッフブルギニオン(牛肉の赤ワイン煮)、超簡単タルトタタン

 

◆ 冬の3皿; スモークサーモンとシュークルートの前菜、ベッコフ、ジゼルのアルザス風タルト・オ・フロマージュブラン

 

 

 

本書の全体を流れるフランス人が大切にする「質素な日常」「温かい家」、そして「人間の本質を取る価値観や生き方」について、とくに私が共感できたものを以下に挙げておきます。

 

 

◆ 「外食をしない」選択

 

◆ 台所が暮らしの中心

 

◆ 家族や友人とテーブルを囲んで食事をすることが一番の楽しみ

 

◆ 額絵は年輪のようなもの

 

◆ 人を家に呼んで食事をしながら楽しく話す

 

◆ 「おもてなし」はしない

 

 

◆ 家に呼ばれたら必ず呼び返す

 

◆ 手抜きもシックに

 

◆ 「経験」のためにお金を使う

 

◆ 一番大事なのが「食事の時間」、二番目が「バカンス」

 

◆ 年に5週間の有給休暇、夏休みは3週間で別荘を借りて滞在

 

◆ 散歩をして夫婦や家族の会話を大切に

 

 

この本はビジュアルが美しく、眺めているだけで楽しくなります。私が本書を読んでいると、家内と大学生の娘に覗き見られて、二人揃って、「早く読み終えて貸して欲しい」とせがまれたほどです。

 

 

女性であれば、すぐに読みたくなる本であることは間違いありません。私は毎日1冊、違う本を読んでいますが、家族ふたりからこれほど本を貸すように求められたことはありませんでした。

 

 

あなたも本書を手に取って、とても書評という文字だけでは伝えきれないこの本の魅力を、たっぷりと味わってみませんか。

 

 

フランス人の知恵に学び、家づくり毎日の料理テーブルコーディネートなどに採り入れたい方には、ぜひお薦めしたい本です。

 

 

あなたの日々の生活や生き方まで変わるかも知れません。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を

 

 

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