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『フロー体験入門 楽しみと創造の心理学』

目標が明確で、迅速なフィードバックがあり、そしてスキル(技能)とチャレンジ(挑戦)のバランスが取れたぎりぎりのところで活動している時、われわれの意識は変わり始め、集中が焦点を結び、散漫さは消滅し、時の経過と自我の感覚を失って、行動をコントロール出来ているという感覚を得て世界に全面的に一体化していると感じる特別な体験がある、と述べている本があります。

 

 

そうした状態を「フロー」と呼び、体験者は「フロー(流れ)の中にいるようだ」ということです。

 

 

本日紹介するのは、シカゴ大学心理学科教授、教育学科教授を経て、カリフォルニア州クレアモント大学院大学教授、クオリティ・オブ・ライフ・リサーチ・センター長であるM.チクセントミハイさんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

M.チクセントミハイ『フロー体験入門 楽しみと創造の心理学』(世界思想社)

 

 

この本は「幸福の処方集ではない」と著者は述べています。しかし、フロー状態を体験する人々がどのようにしてそうなるかについての最高の知識を提供する、ということです。

 

 

芸術やスポーツやゲームをする中でだけではなく、学校で、職場で、そして家族関係といった日々の生活の中での活動でも同様に、世界と完全に一体化する体験をするにはどうすればよいかということについて、体系的に記述している、と著者は言います。

 

 

 

本書は以下の9部構成から成っています。

 

 

1.日々の生活を構成しているもの

 

2.体験の内容

 

3.さまざまな体験をどう感じているか

 

4.仕事についての矛盾

 

5.レジャーの危険と機会

 

 

6.人間関係と生活の質

 

7.生活のパターンを変えよう

 

8.自己目的的パーソナリティー

 

9.運命愛

 

 

 

この本で最も本質を述べている部分は、チャレンジとスキルの相関関係の作用としての体験の質を示した図で、「フローはスキルがちょうど処理できる程度のチャレンジを克服することに没頭している時に起こる傾向がある」と説明しています。

 

 

 

さらに「体験の質」を、幸福、モチベーション、集中、そしてフローとの相関で考察しています。

 

 

 

また、人間関係と生活の質生活のパターンを変えることなどについて述べています。

 

 

 

本書の終盤では、「自己目的的パーソナリティー」という、内発的動機に生き、日々フロー体験を楽しもうとする気質について触れています。

 

 

 

最後に「運命愛」として、ニーチェの哲学を解説し、楽しみと創造の心理学のまとめとしています。

 

 

 

あなたも本書を読んで、フロー体験について学んでみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!