書評ブログ

ブログ起業に役立つ『第2図書係補佐』

『火花』小説家デビューを果たした又吉直樹さん(お笑い漫才コンビ「ピース」のひとり)が生まれた原点になっている書があります。

 

 

本日紹介するのは、ブログ起業をする人に役立つ、こちらの書を紹介します。

 

 

又吉直樹『第2図書係補佐』(幻冬舎よしもと文庫)

 

 

 

この本は、2006年3月から2009年7月の間に発行していたフリーペーパーの中で、又吉さんが本を紹介するコラムを連載した時の記事を編集したものです。

 

 

このフリーペーパーは渋谷の真ん中にある、すり鉢状の劇場にて、お客様や芸人を読者として発行されていたものです。

 

 

又吉さんは、「僕の役割は本の解説や批評ではありません。僕にはそんな能力はありません。」と冒頭で述べています。作家やプロの書評家の方々に失礼にならぬよう、自分の生活を中心に本との関わりを書きました。

 

 

「だから、僕は自分の生活の傍らに常に本と言う存在があることを書こうと思いました。」

 

 

このスタンスというか、距離感が絶妙です。本を読んだから思い出せたこと、本を読んだから思い付いたこと、本を読んだから救われたことが、率直に書かれていて心を打たれます。

 

 

本書は47冊の本と、巻末には又吉直樹 × 中村文則の対談が収録されています。

 

 

紹介されている本はいずれも又吉さんが読んで深い感銘を受けた書ばかりです。私も共感した書をいくつか以下に紹介します。

 

 

1.西加奈子『炎上する君』

 

2.大江健三郎『万延元年のフットボール』

 

3.中村文則『何もかも憂鬱な夜に』

 

4.野坂昭如『エロ事師たち』

 

5.太宰治『ヴィヨンの妻』

 

6.北村薫『月の砂漠をさばさばと』

 

7.乾くるみ『イニシエーション・ラブ』

 

8.中島敦『山月記』

 

9.村上龍『コインロッカー・ベイビーズ』

 

10.村上春樹『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』

 

11.高橋源一郎『ジョン・レノン対火星人』

 

12.遠藤周作『深い河』

 

13.吉本ばなな『キッチン』

 

14.花村萬月『渋谷ルシファー』

 

15.小林恭二『宇田川心中』

 

 

これらの書は、いずれも又吉さんの生活の中で、どのような位置づけで登場したかが書かれていて興味深い。

 

 

文章は読み易く、ストーリーがそれぞれにあって小説家・又吉直樹の片鱗が見えます。ぜひ、ブログの読み易い文章の参考に一読をお薦めします。

 

 

では、今日もハッピーな1日を!

 

 

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