書評ブログ

頭がいい人は本棚にこだわる

「ズバ抜けて頭がいい人は本棚にこだわる、本棚にもルールがある」と説く読書家がいます。元日本マイクロソフトCEOで、現在は独立起業して投資コンサルティング会社代表の成毛眞さんです。

 

成毛さんは『本は10冊同時に読め』(知的生きかた文庫)という著書で反響を呼んだ大変な読書家として知られています。今日は成毛さんがこだわる「本棚のルール」に関する本を紹介します。

 

成毛眞『本棚にもルールがある』(ダイヤモンド社)

 

この本は、成毛さんが実際に自分の書斎で試行錯誤を重ねた末に運用している「本棚のルール」を整理してまとめた本です。本の構成は以下の4部から成っています。

 

1.本棚は外付けできるあなたの脳である
2.「理想の本棚」の仕組み
3.教養の深まる本の買い方・読み方
4.Webで読まれる書評の書き方

 

本棚の運用に関しては、読書家に共通する悩みを解決する工夫が学べて参考になります。「増え続ける本の収納場所をどうするか」ということが読書家は誰でも困っているためです。

 

著者は「本棚にゆとりのない人は成長しない」として、本棚について以下の2点を推奨しています。

 

1.見やすいこと
2.2割の余白があること

 

確かに成毛さんが提唱する通り、収納した本の背表紙をつねに眺められる環境を確保することで、さまざまな発想が浮かんできます。見えなくなってしまった本は死んでしまうというのは真実でしょう。

 

また成毛さんの読む本のジャンルは私とはだいぶ違っていて以下の3分野がメインです。

 

1.サイエンス
2.歴史
3.経済

 

私も以前は経済や金融、投資、不動産などをメインに本を読んでいましたが、最近は自己啓発を中心にして、英語・IT・ファイナンス、さらに起業やスピリチュアルに進みました。

 

ここへきて、高齢化や定年準備、読書術が増えています。現在のメインは「自分が主役の人生」となる働き方でしょう。そういう分野は違っても問題意識を整理する観点からこの本は役立ちます。

 

成毛さんは次の「4つの本棚」に分けて読む本を整理しています。そして「本棚を編集できれば人生も編集できる」と説いています。

 

1.新鮮な本棚
2.メインの本棚
3.タワーの本棚
4.知の神棚

 

教養の深まる本の買い方、読み方では書店の歩き方目次・装丁・翻訳者で本を選ぶなど参考にすべきことが多く役立ちます。

 

この本の最後には、「読まれる書評の書き方」として以下の6原則が紹介されていて私も専門家コラムの執筆に際して大いに参考にさせてもらっています。

 

1.書名は二重カギ括弧で括る
2.「です・ます調」と「だ・である調」は混在させない
3.修飾する側とされる側を離しすぎない
4.同じ表現を繰り返さない
5.表記を統一する
6.漢字の割合は30%から35%

 

必ず自分で校閲した上で、文字量は1,200字から2,000字の間におさめるとよい、としています。皆さんも「本棚のルール」を知って読む本の整理をしてみませんか。

 

では、今日もハッピーな1日を!