書評ブログ

菅原洋平『「いつも眠い~」がなくなる快眠の3法則』(メディアファクトリー)

昨日に続いて作業療法士の菅原洋平氏の睡眠に関する著書を紹介したい。本書は、昨日の 『あなたの人生を変える睡眠の法則』 (自由国民社)の実践編だ。

 

ちゃんと寝たはずなのに日中に眠くなる、ボーっとしてしまう、という人はいないでしょうか。そんな睡眠の悩みを日中の習慣で解決する方法を伝えるのが本書だ。

 

睡眠不足はただ眠いだけではなく、やる気がなくなったり、気分が落ち込んだり、時には病気の原因になったりする、という。

 

実は怖い睡眠不足について、解消するカギになるのが、人の身体が時間とともに刻むリズム「生体リズム」を整えることだ。快眠のために重要な3つのリズムを整えるための法則は以下の3つだ。

 

1.朝の目覚めと光に関係する 「メラトニンリズム」
2.日中の眠気と大脳の働きに関係する 「睡眠ー覚醒リズム」
3.体温と睡眠の深さに関係する 「深部体温リズム」

 

生体リズムが整えば、睡眠も整い、脳の働きも向上していく。そうすれば日中の眠気やだるさから解放されて、仕事への集中力が高まる。

 

具体的には、日常生活の習慣として以下の3点を実行することだ。

 

1.朝、起床4時間以内に5分間光を浴び、光を脳に届けてメラトニンを減らす
2.起床6時間後に目を閉じて休憩し、睡眠負債を減らしていく
3.起床11時間後に5分間背筋を伸ばし、深部体温の勾配を急にする

 

以上の体内時計に合わせた習慣を、日中の生活習慣として毎日取り入れるだけで、睡眠の質は著しく向上し、行動の質が上がってくる。睡眠で悩む人には必読の書として推薦したい。