書評ブログ

第1回読書交流会での推薦書6冊

2014年12月27日(土)13:30~15:30に開催されました「第1回読書交流会」において、参加者から発表のあった推薦書を紹介します。全部で5名の方が紹介スピーチを行いました。

 

当日は13:00からコーヒーを飲みながら30分間の事前交流会を行い、「読書交流会」では5名の方から推薦書の紹介スピーチ、そして質疑応答や感想コメントなど、活発な交流会となりました。

 

紹介のあった「推薦書」は以下の通りです。まず、30歳代男性からの紹介はこちらの本です。

 

村上春樹『遠い太鼓』(講談社文庫)

 

この本は、毎年ノーベル文学賞候補に挙げられている村上春樹さんが若い頃、1986年から1989年まで3年の長い間、ギリシャ、イタリアを旅した旅行記です。

 

紹介してくれた男性は、「この本を読むと元気になる」ということで、悩んだり迷ったりした時に何度も読み返している『メンター原書』になっているようです。

 

 

次に紹介があったのは、やはり30歳代の理数系が専門の男性が推薦するこちらの本です。

 

リチャード・ソウル・ワーマン『理解の秘密-マジカル・インストラクション』(NTT出版)

 

この本は、コミュニケーションの難しさを分析して説明した書で、「質の高いインストラクションとは何か」を提示しています。私たちの周りではいかに無駄な誤解が生じているかを痛感させられます。

 

この書籍については2015年2月17日付コラムにて紹介し、書評を掲載していますので、詳しくはそちらをご覧ください。紹介者の30歳代男性は深く読み込んで熱心に説明してくれました。

 

 

3番目の紹介推薦書は20歳代男性が薦めるこちらの書です。

 

百田尚樹『影法師』(講談社文庫)

 

この本は、今をときめくベストセラー作家・百田尚樹さんの作です。百田さんと言えば、まず『永遠の0(ゼロ)』がまず浮かびますし、『海賊と呼ばれた男』も有名になりました。

 

そうした中で敢えて、20歳代の若者が『影法師』を推薦書に選んだところに興味を持ちました。将来を嘱望された男がなぜ不運の死を遂げたのか。友情や絆を感じる一冊です。

 

 

続いて4冊目は、60歳代の男性が推薦するこちらの2冊の書籍です。いずれの書も常識を超えたクリエイティブな世界を夢みる「想像力」に興味が掻き立てられます。

 

船井幸雄『これから10年愉しみの発見』(サンマーク出版)

手塚治『火の鳥』(角川文庫)

 

2冊目の本はマンガで有名ですが、手塚治さんの作品は未来を創造する力があり、ロマンを感じます。

 

 

最後5人目の紹介者は50歳代の男性で、こちらの本を紹介してくれました。

 

村上龍『55歳からのハローライフ』(幻冬舎文庫)

 

この本は私も単行本が刊行されるやすぐに読みました。定年退職を控えた中高年サラリーマンにとって、自らの将来をイメージするために興味深い書です。

 

 

「読書交流会」のいいところは、「人を通して本を知る」ことができる点です。自分では絶対に手に取ることのなかったであろう本との出会いがあります。そこが一番の醍醐味でしょう。

 

また、「本を通して人を知る」という側面もあります。もともとの知り合いであったとしても、あの人がこんな本の影響を大きく受けていたのかという新たな発見があります。それもまた、もうひとつの醍醐味と言えるでしょう。

 

皆さんもぜひ、「読書交流会」に参加してみませんか。

 

では、今日もハッピーな1日を!