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松宮義仁『日本人のためのフェイスブック入門』(フォレスト新書)

松宮義仁氏は、レジャー業界や人材派遣業界を経て独立し、現在、マーケティング・コンサルタントとして講演・執筆活動などを行っている。

 

人の心理学の面からアプローチする手法を学ぶためNLPトレーナーの資格も取得し、インターネットを使った集客について独自のノウハウをコンサルティングを通じて伝授している。

 

本書は、日本でフェイスブックが使われ始めた時に刊行された、日本人向けのフェイスブック活用の入門書だ。何よりも分かりやすくフェイスブックの特徴を伝えている。

 

本書によれば「中国、インド、フェイスブック」と言われるくらい、フェイスブックを活用する人口は急増しており、人口大国の中国、インドに次いでフェイスブック人口は多いということだ。

 

コミュニケーションのツールとして、フェイスブックは従来のSNS(ソーシャルネットッワーキング・サービス)とは違う独自性を持っている。

 

ひとつは、匿名性を排除するため、「実名」での登録に拘っていること。情報発信の信頼性を考慮してのことだ。また、「いいね!」 ボタンによる簡便な意思表示の仕組みも取り込んだ。

 

これは後の、LINEにおけるスタンプ・サービスに繋がっていくアイデアだ。今や、最強のコミュニケーション・ツールになりつつあるフェイスブックは、サイト滞在時間の面でもグーグルなどのポータルサイトを凌駕している。

 

フェイスブックとは何ぞや、と疑問に思う方々すべての方々に、まずは本書の一読を薦めたい。