書評ブログ

日能研進学教室『はじめての中学受験』(祥伝社新書)

昨日に引き続き、中学受験の専門進学塾として全国に最も多くの生徒数を抱える日能研による中学受験に関する書籍を採り上げたい。

 

「情報の日能研」と言われるように、小学生の父母向けに様々な受験・学習情報を発信し続けている日能研。

 

とくに文部科学省が推進していた「ゆとり教育」が施行されていた時期には、子どもの学力低下を憂え、中学受験による中高一貫校への進学キャンペーンを展開していた。

 

現在では、公立の中高一貫校も設立され、都内では5人に1人が中学受験を行う時代になった。また、首都圏の1都3県では毎年、6万人もの中学受験生がいる。

 

もはや中学受験は一部の特殊な家庭だけのものではなく、一般家庭でも普通にある現象になってきた。

 

本書は、初めて中学受験に取り組む小学生の父母向けに、日能研の総力を挙げて入門のための情報を発信したものだ。

 

世の中の動きをまずは知るという意味で、小学生の親は読んで損はない本だろう。当然、中学受験専門の進学塾である日能研の宣伝がされているわけだが、その点は客観的に受け止めたい。

 

中学受験は親の受験という側面もあり、ぜひ一読を薦めたい。