書評ブログ

尾崎哲夫『映画で覚えるとっておきの英語』(自由国民社)

尾崎哲夫氏は、松下電送勤務を経て、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科を終了し、現在は近畿大学経済学部教授だ。

 

この本は、アメリカの法廷映画、社会派映画を紹介しながら、法律と英語が一緒に学べるようになっている贅沢な一冊だ。

 

著者の専攻が英語と法律の二つであることから、アメリカ映画を楽しみながら法律知識と英語表現を合体して紹介する構成を考えつぃいたのだろう。

 

冒頭に出てくる映画が、ジュリア・ロバーツ主演の社会派映画の名作 『エリン・ブロコビッチ』 だ。この映画の大ファンだった私は、最初から本書に魅了されてしまった。

 

皆さんの映画・DVD鑑賞や本書購読の楽しみを奪ってはいけないので、あらすじやコメントは控えるが、感動の名作であることは間違いない。

 

本書で紹介するアメリカの法廷映画、社会派映画の主なものは以下の通り。いずれも代表作と呼べるヒット作、良質な作品が並ぶ。

 

1.エリン・ブロコビッチ
2.依頼人
3.カッコーの巣の上で
4.アラバマ物語
5.JFK
6.ペリカン文書
7.シリアル・ママ
8.クレイマー、クレイマー
9.推定無罪
10.ザ・ファーム 法律事務所

 

ほかにも多くの良い映画が紹介されている。本書の構成は、①あらすじ、②解説、③台詞を読む(英語と日本語訳)の3部構成となっていて、各作品の巻末に出てきた「法律英語表現」がまとめて掲載されている。

 

アメリカ映画を楽しみながら、英語と法律が学べる、一粒で二度美味しい良書だ。英語や法律を学ぶ全ての人に本書を薦めたい。