書評ブログ

定年前起業に必須!『小さな会社を強くするブランドづくりの教科書』

「ブランドはモノの中にあるのではなく、人の心の中にある、強いブランドは成り行きまかせではできない」と説く「ブランドづくりの教科書」があります。

 

本日紹介するのは、定年起業に典型的な、歴史もない中小企業や地域産業のための、ブランドづくりの「羅針盤」として書かれた、こちらの書です。

 

岩崎邦彦『小さな会社を強くするブランドづくりの教科書』(日本経済新聞出版社)

 

この本は、「強いブランドは、成り行きまかせではなく、戦略性と創造性をもってつくりあげるものだ」としています。とくに中小企業や地域産業のブランド構築への取り組みを念頭に置いています。

 

また、本書をまとめるにあたり、全国の消費者1000人、東京都の消費者1000人、全国の中小企業経営者1000人を対象として調査を実施していて、そのデータ結果も掲載されています。

 

この本の特徴は、データに基づく「統計的分析」ブランドづくりの「実践」を融合することによって、普遍性とリアリティを追及している点です。

 

本書は以下の15部構成から成っています。

 

 

1.ブランドづくりのベクトルを統一しよう
2.ブランドの力
3.強いブランドの条件
4.ブランドづくりのファースト・ステップ
5.強いブランドは感情に訴える

 

6.なぜ二番手ではダメなのか?
7.ブランドづくりはひき算である
8.強いブランドの強力な土台
9.目に見えないブランド価値を形にする
10.良い名前、悪い名前

 

11.誰のためのブランドか?
12.広告に頼らないブランドづくり
13.強いブランドの価格戦略
14.強いブランドにはハーモニーがある
15.ブランドづくりにゴールはない

 

 

この本で印象的なのは、「ブランドは人の心の中にある」とか「強いブランドは感情に訴える」という主張です。お客さまやファンの「心に響く」ものでなければ真のブランドと言えない、ということです。

 

そういう意味で、私は「ブランド」に必要なのは、社会的な「ミッション」と、ブランド構築にいたる「ストーリー」だと考えています。それが人々に「説得力」を示し、「共感」の連鎖を得られると思うからです。

 

本書の「心の中」「感情に訴える」というのは、まさに「ブランド」の本質を表していると感じた次第です。

 

皆さんも、50代での「定年前起業」を目指す場合には、ぜひ、この感情に訴える「ブランド構築」を考えていただきたいと思います。興味ある方はぜひ、「定年前キャリア相談」へお越しください。

 

では、今日もハッピーな1日を!