書評ブログ

定年前起業のための『トリガー・フレーズ』

「一瞬にして行動を起こせるきっかけとなるフレーズ」を厳選収録した本があります。定年前起業定年起業を考えていて、どうしても踏み切れない人にはピッタリの書です。

 

ハワイと東京を半々というデュアルライフを送る本田直之さんの書いた「自分にスイッチを入れる170の言葉」が紹介されている、こちらの書を本日は紹介します。

 

本田直之『トリガー・フレーズ 自分にスイッチを入れる170の言葉』(日経ビジネス人文庫)

 

この本は、2006年12月に本田直之さんが初めての本『レバレッジ・リーディング』を出版して以来、計41冊の執筆してきた中で、共通するテーマを、さらに突き詰めた本です。

 

そのテーマとは、「最小限の努力で、効率よく、自分のめざすゴールにたどり着く方法」です。まさに「梃子の原理」で、「レバレッジ・シリーズ」と呼ばれました。

 

本書は、累計200万部に綴られた著者の「珠玉の言葉」を、凝縮して、「ぱっと開いただけで、200万部売れた著作のエッセンスが理解できるように」という思いを込めて作られています。

 

つまり、これまでの著書を全部まとめて、さらなる効率化、スピード化を意図して企画された書ということができます。

 

本書は、「行動のきっかけ」を与えるという趣旨から『トリガー・フレーズ』とされ、構成は以下の7部から成っています。

 

 

1.セルフ・マネジメントの言葉
2.自己プロデュースの言葉
3.レバレッジをきかせる言葉
4.キャリアを考える言葉
5.コントリビューションの言葉
6.インプットのための言葉
7.プライベートと未来をつくる言葉

 

 

7部それぞれの中に、著者の本田さん自身が選んだ計170の「自分にスイッチを入れる言葉」が並んでいて、大きな刺激を受けます。

 

すぐに行動を起こすパワーのある言葉ばかりですが、私が以前の本田さんの著書や、今回改めて触れて感銘を受け、自分の行動にも影響を与えた「トリガー・フレーズ」を以下に紹介します。

 

 

1.考えると行動には移らない、習慣にしてしまえば自動的に身体が動くようになる
2.小さな習慣を身につけていくと、良い流れが生まれる
3.「時間割」をつくれば頭も体も勝手に動く
4.「朝5分」に一番力をそそぐ
5.「早寝早起き」から「早起き早寝」へ

 

6.面倒くさいから、あえて「小さな面倒」をやっておく
7.家が散らかっているということは、それだけストレスがたまっている証拠
8.変えられないものについては、「比較」も「競争」もしない
9.変えられないものに「執着」しない
10.相手を変えようとしない

 

11.かつては会社がやってくれていたブランディングを、個人のビジネスパーソンが自分でやる必要が出てくる
12.「強み」とは「人に教えられることを持っている」ことだ
13.「誰かの役に立つか?」を徹底的に考える
14.自分のキャッチフレーズを持つ
15.独自の言い回しでクチコミをつくる

 

16.状況は同じでも、自分の考え方によって、結果が違ってくる
17.失敗とは、最悪の事態を経験する練習だ
18.アウトプットのいいところは、「失敗」という最大の学び経験できること
19.すべての物事には「運・時・縁」がかかわっている
20.過去にこだわらず、未来を変えていく

 

21.一過性の成功体験を、再現性のあるスキルに変える
22.限られた時間の中で成果を上げるには、他者から学ぶのが一番良い
23.考えないから時間の余裕がない
24.やりたいことなんて最初はわからない
25.いまや「安定」という言葉は、消え去った

 

26.無名の個人にこそチャンスがある
27.「雇われ型」から「スキル提供型」へ
28.実力より少し背伸びして見せておき、足りない分を必死に努力して埋める
29.時間があるから仕事はできない、時間がないから仕事はできる
30.リスクを取らなければ現状維持すら不可能

 

31.「切羽詰まった状況」に自分を追い込む
32.キャリアアップよりもプロフィールアップを目指す
33.「ギブ・アンド・ギブ」ではなく「コントリビューション」が基本
34.人脈とは大きな目標に沿って、ゆっくりつくられるもの
35.長期的にとらえれば、紹介は必然的に起こる

 

36.「お願い営業」をしてはいけない
37.「この人は何かおもしろそうだな」「会ってみたいな」と思ってもらえるようなプロフィールが必要だ
38.インプットが少ない人はアウトプットも少ないので、他の人にとっては会ってもあまり楽しくない
39.言葉をおごる
40.人との会話は「10対90」で聞き役に回れ

 

41.本を出すと情報が「加速度的」に集まる
42.会を主催するときは、とにかくテーマを絞り込む
43.人の輪というものは、何らかの共通点があると溶け込みやすくなる
44.2次会には行かない
45.「ペラペラで完璧な英語」は、もはや世界の主流とはいえない

 

46.ビジネスパーソンの「読書」は、スポーツ選手にとっての「練習」だ
47.ビジネスでうまくいっている人は、スポーツ選手のように絶えず「トレーニング=自己投資」している
48.朝の読書は、日々のモチベーションや仕事のリズムを作るペースメーカー
49.本を読まないから時間がない
50.本を読めば、そこに近道を行く方法が書いてあるというのに、本を開く時間を惜しんでわざわざ遠回りをしている

 

51.「インプット」するだけではただの自己満足にすぎない、いかに「アウトプット」するかが勝負なのだ
52.英語ができる・できないであらゆる格差が開く事態が、日本においてもすでに出現している
53.「性格」は変えられないが、「考え方」は変えられる
54.自分で選んだ人生には、多くの「自由がある」
55.余裕があり、うまくいっている経営者は、確実に早起きである

 

 

170の言葉すべてを紹介したい衝動に駆られるほど、本書に掲載された著者の言葉は厳選されたフレーズから成っています。敢えて「私が強く影響を受けたスレーズ」のみに絞って記載しましたが、結局55フレーズにもなってしましました。

 

これ以外にも、本書には「皆さんの心に響くフレーズ」がきっと見つかることでしょう。ぜひ、手に取ってお読みいただくことを強くお薦めします。

 

では、今日もハッピーな1日を!