書評ブログ

定年後は『100%「好き!」を仕事にする人生』がいい!

「好きなこと」だからうまくいく、と説き、自分の気持ちにウソをつかずに「やりたいこと」で食べていく方法を提唱する本があります。リグナ株式会社代表小澤良介さんが書いたこの本です。

 

小澤良介『100%「好き!」を仕事にする人生』(日本実業出版社)

 

この本は、自分の気持ちにウソをつかずに「やりたいこと」で食べていく方法を書いた本です。著者の小澤さんは、人脈もノウハウもない状態から「家具が大好き!」という思いを武器にして起業しました。

 

本書は、インテリア業界の枠を超えて活躍する著者が語る、ワクワクするような仕事論で、以下の6部構成になっています。

 

 

1.誰だって「好きなこと」を仕事にできる
2.なぜ、お金を稼ぐだけでは幸せになれないのか?
3.自分がとことん「好きなこと」を見つけよう
4.「好きなこと」を仕事にするとやっぱりうまくいく
5.さらに自由になりたいなら「好きなこと」で起業しよう
6.「好きなこと」を続けるのに必要なもの、不要なもの

 

 

本書で著者は、「準備なんていらない、今すぐ始めよう!」と呼びかけます。時間がない、お金がない、「好きなこと」が見つからない・・・・。

 

そんな言い訳はもうやめて、自分の気持ちに正直になろう、というのが小澤さんがこの本で訴えていることです。

 

本書は、著者の小澤さんが起業した経緯や、その後の事業展開を軸に、自らの仕事経験と仕事論が語られています。

 

私はまず冒頭で述べられている、「好きなこと」を仕事にするための3つのステップが印象的でした。自分と向き合う3ステップは以下の通りです。

 

 

1.自分の幸せを改めて定義すること
2.納得がいくまで「好きなこと」を探すこと
3.「お金」より「好きなこと」を優先すること

 

 

「好きなこと」を仕事にすると魅力的な仲間が集まってくる、と小澤さんは言います。仕事へのスタンスの違いで、人間関係どころか自分の未来まで変わってしまう、ということです。

 

また著者は、「セミリタイア」本物の幸せではない、「好きなこと」を仕事にして、生涯現役でいる方がよっぽど楽しい、と述べています。これも「好きなこと」で起業した人ならではの「仕事観」でしょう。

 

好きなことを見つけるには、「好き」のバロメーターに注目しながら生きることが必要です。例えば、日常で感じた不満やイライラは「好きなこと」のタネだということです。

 

腹が立つ瞬間は、逆説的に「好き」を探す手がかりになります。その瞬間をメモしてほしい、と著者は言います。

 

また、「好きなことだけ紙に100個書き出そう」「好きなことで生きる先輩に会いに行こう」という方法も本書では提唱しています。「本当の失敗は好きなことをしないことだ」という言葉も心に沁みます。

 

さらに以下のような著者の言葉が続き、私はとても感銘を受けました。

 

 

1.「好きなこと」は必ず「得意なこと」になる
2.身近な人の反対は大きなチャンスだと考えよう
3.「好きなこと」を仕事にするとやっぱりうまくいく
4.「好きなこと」の追求が最高の「マーケティング」になる
5.「好き」な気持ちにウソはつけない
6.「好きなこと」なら苦労を苦労とも感じない
7.いつまでもワクワクが続く目標を立てよう
8.100%、「好きなこと」をしたいなら、「起業」を選ぼう!
9.ビジネスモデルは紙1枚で表現しよう
10.人生の道しるべになるような「心の師匠」を持とう

 

 

この本は、100%「好き」を仕事にする人生、私の言葉で言えば、「自分が主役の人生」を目指す人には最適な書です。小澤さんも言うように、私もそのためには「起業」が最善の選択肢だと思います。

 

あなたも、「定年前起業」、あるいは「定年起業」という道に向かって進んでみませんか。

 

では、今日もハッピーな1日を!