書評ブログ

『一生お金に困らない生き方』とは?

「一生お金に困らない生き方」ができればいいと思いませんか。「がんばるのをやめると、どんどんお金は入ってくる!」と説く人がいます。本日紹介するのは心理カウンセラー心屋仁之助さんの最新刊でこちらの書です。

 

心屋仁之助『一生お金に困らない生き方』(PHP研究所)

 

この本は、世の中に数多くある、『お金持ちになる本』とか『お金の教科書』といった「どうしたらお金持ちになれるか」という方法論を書いた本とは一線を画している書です。

 

お金の本は売れているけれど、読んでもお金持ちになる人が少ないから、次から次へとお金の本が出てくるんだと心屋さんは言います。お金持ちになる本を読んでもお金持ちになれないのはどうしてか。

 

それはお金持ちになる「やり方」ばかり学んでいるいるからだ、「あり方」が間違っているからだ、ということです。本当は「やり方」ではなく「あり方」を変えなくてはいけないのです。

 

心屋さんがいつも伝えたいことは、「やり方」ではなく「あり方」だということです。「Doing」ではなく「Being」「やり方」をいくら学んでも、うまくいかないのは「あり方」が悪いから。「あり方」を変えれば「やり方」が変わります

 

心屋さんの言う「あり方」とは、物事の前提(=考え方の基礎)のこと。人間には心の「前提」におけるクセがあります。物事をすぐ悲観的に考えてしまったり、ついがんばってしまったり、いつも自分を責めてしまったり、やたら楽観的で人をすぐに信じてしまったり・・・・などです。

 

みんなクセはあるものなので、クセはあってもいいのですが、どちらかに傾きすぎていたら少し変えていくのがいいそうです。そうやって心の「前提」を直していくのが本書の目的です。

 

何度も何度も繰り返してお金に対する偏った「前提」を変えていく、その練習、つまり「心のお稽古」です。お金に対する「あり方」が変わり、「やり方」が変わります。

 

この本は、以下の5部から構成されています。

 

 

1.お金についてどう思ってる?
2.そもそも「お金」って何だ?
3.なぜお金が入らないのか?
4.お金が入る「あり方」とは何か
5.お金」が入るようになる習慣

 

お金に否定的な価値観を持っているとお金は寄ってきません。多くの日本人はお金を使わないことに意識が集中しています。でも、お金をどんどん回していく「流れ」を作るとお金はじゃんじゃん入ってきます。

 

お金は使えば使うだけ、必要な分が入ってきます。「お金に困らない人」の考え方を採用してみましょう。お金があるというのは「選べる自由」が手に入るということです。

 

収入は、自分で認める自分の価値に比例します。お金も豊かさも愛情も魅力も、「ない」のではなく、誰にでも「ある」、そのことを認めることが大切です。

 

自分の価値を表すバロメータが「存在給」で、お金持ちほど「存在給」が高いのです。つまり自分は豊かになって当然と思っているのです。

 

お金持ちにはお金持ちになる「心の前提」があります。がんばるほうがお金が入ってきません。がんばるのをやめると「常識外」から豊かさがやってきます

 

お金は空気であり、愛情です。目に見えないけど「ある」ことに気づくことが大切です。空気は「吸い過ぎたらなくなる」などという心配もないし、みんなに行きわたる分が十分にあります。

 

「何か知らんけど」のパワーを信じる人には、想像を超えたところから豊かさがやってきます。豊かさを受け取ったら、自分のところにため込まず、「出す、使う」ことが大切です。

 

お金を「先に出す、使う」と、なぜか入ってきます。節約ばかりしていると、自分にお金が回ってこなくなります。お金を使うことはいいことです。

 

「安いか高いか」ではなく、「好きか嫌いか」で選ぶことが大切です。お金が無くても「お金がある」前提の行動をとってみると、お金が「ある」ことに気づきます。

 

「がんばってから使う」のではなく、一番頼めないと思っている人にお金を出してくれるよう頼んでみることです。「やりたいことをやる」「ほしいものを買う」と先に「決める」から、そのお金がやってくるのです。

 

損をすれば、豊かさが返ってきます。お金も空気も愛情も、出せば回ります。これが宇宙の法則なのです。自分の好きなものにお金を使って自分を喜ばせる。

 

お金をケチらない、お金の流れを止めない、ちゃんと出す、なくても出す。そして、「出させてあげる」。それをちゃんと「受け取る」。「ない」と思い込まないで、「ある」に気づく

 

そうすれば、必ずお金が入る人、お金に困らない人になれます。

 

皆さんも「やり方」ではなく、「あり方」にフォーカスして、一生お金に困らない人になりませんか。

 

では、今日もハッピーな1日を!