書評ブログ

「好きなこと」だけして生きていくには?

たった1度きりの人生。だったら「好きなこと」だけして生きていきたい、とはだれもが思う夢でしょう。「ガマンが人生を閉じ込める」と言って「好きなこと」だけして生きていくことを提唱する人がいます。そこで今日の推薦はこの本です。

 

心屋仁之助『「好きなこと」だけして生きていく』(PHP研究所)

 

この本は、心理カウンセラーとして現在、「好きなこと」だけをして生きている心屋仁之助さんが自らの体験から得た「人生の生き方」「幸せの考え方」についた書いた本です。

 

私が目指し提唱する「自分が主役の人生」とまったく同じコンセプトで共感しました。私がここに辿り着いたのは、まず「人生は有限である」という事実。「人は必ず死ぬ」という誰にでも公平に確実に起こる事実です。

 

ひすいこたろうさんの『あした死ぬかもよ?』(ディスカヴァー21)を読んで、ほんとうにそう思いました。世の中でいいと言われる基準で生きるのではなく、人の評価尺度を気にして生きるのではなく、「自分の価値基準」で生きようと思いました。

 

ジョン・キムさんは『媚びない人生』(ダイヤモンド社)の中で、「人生の指揮権を手放してはいけない」と訴えました。自分を評価できるのは唯一、自分だけだと言うことです。この考え方に共感して生きて成功している人達はたくさんいます。

 

ハワイと日本のデュアル・ライフを実現した本田直之さん、ニュージーランドに移住した音楽プロデューサーの四角大輔さん、ブログで食べているノマドワーカーの立花岳志さん、IT情報発信でフリーランスになり好きなことをして稼ぐ安藤美冬さん。

 

三宅哲之さんは「好きなことで起業しよう!」と呼びかけ、多くの仲間を幸せにしています。

 

心屋仁之助さんもまさにそうした生き方を実践され、世の中の人にもその生き方を薦めています。この本はそんな心屋さんの思いと自分が経験した葛藤、変化の過程を包みなく披露してくれているガイドです。

 

この本の構成は以下の5部から成っています。

 

1.頑張って生きても得るものはない
2.好きなことをして生きていると幸せがやってくる
3.好きなことをして生きる考え方
4.好きなことをして生きるコツ
5.好きなことがないという人のために

 

心屋さんのアドバイスは今やテレビでも話題沸騰で、サラリーマンや主婦でも自由気ままに生きるコツが分かると評判です。「嫌なことを頑張ってやっても報われることはない」と心屋さんは断じています。

 

だったら好きなことをして、自分にはもともと価値があると思って暮らした方が人生は何倍も楽しくなります。好きなことをすると、自分らしく生きられるようになり、人生が楽しくなり、自由になり、人に優しくなれます。

 

「自分には価値がある」と決めると、価値のある人生がやってきます。「才能、徳、魅力を持っていることにしてみよう」と心屋さんは呼び掛けています。

 

好きなことをして生きている人は他人の目を気にしていません。自分の弱いところをさらけ出すと、助けてくれる人が現れます。与えることも与えられることも楽しめると人生は豊かになります。

 

未来のために今を犠牲にする必要はありません。「こんな今が幸せ」だと思うことが、人生を最高に幸せに生きる方法です。これは、さとうみつろう さんの『神様とのおしゃべり』(ワニブックス)でも述べられていた究極の真理です。

 

心屋さんによれば、多くの人は幸せのハードルが高すぎます。でもハードルの位置を低くすれば、幸せなことが増えてきます。ハードルが低くなればなるほど、幸せになってくる。

 

ハードルを低くして、今が幸せだと思える人は、過去にどんなに不幸があっても、今が幸せなのですから「あれのおかげで今の幸せがある」と言えます。オセロゲームのように、不幸も幸せにひっくり返せるわけです。

 

皆さんも心屋仁之助さん、三宅哲之さん、ジョン・キムさん、本田直之さん、四角大輔さん、立花岳志さん、安藤美冬さん、ひすいこたろうさん、さとうみつろうさん、そして私、大杉潤と同じように「自分が主役の人生」を生きてみませんか?

 

では、今日もハッピーな1日を!